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NY現地速報。アヴァンギャルドなMETガラ開催。熱狂的な声の中で川久保玲の大きさを噛みしめた #MetGala2017
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NY現地速報。アヴァンギャルドなMETガラ開催。熱狂的な声の中で川久保玲の大きさを噛みしめた #MetGala2017

2017-05-02 18:00
    毎年5月第一月曜日は、ファッショニスタにとってスペシャルな日。

    今年も、たくさんのセレブが集合し、5月4日(現地時間)からスタートするメトロポリタン美術館コスチューム・インスティテュートによる展示『Rei Kawakubo/Comme des Garcons : Art of the In-Between』の開催を祝福しました。

    盛り上がるストリートの中心には、日本人デザイナー

    5月1日月曜日、午後6時過ぎ。まだこの時間は、青空と日差しがまぶしいニューヨークの初夏。

    メトロポリタン美術館に向けて五番街を進んでいくと、美術館正面入り口から100メートルほど、通りをまたいで両側にたくさんの人が見えてきました。

    みんながリムジンから降り立つセレブをひと目見ようと背伸びしたり、スマホをもつ腕を思いっきり上に伸ばしたり、シャッターチャンスを狙って熱い視線をストリートに向けています。その勢いに圧倒されるとともに静かな感動を覚えました。

    ストリートにあふれるのは、決してコム・デ・ギャルソンを着た熱心なファンばかりではありません。それどころか、あまりファッションに関心のなさそうな人たちが大半。

    川久保玲の世界とはふだん関係のない人までも巻き込み、熱狂させるほど大きな祭典が、METガラ。そして、その中心にいるのは、まぎれもなく日本人デザイナーである川久保玲であるという事実に圧倒されます。

    存命のデザイナーで、1983年のイヴ・サンローラン以来史上2人目として選ばれたという快挙。リムジンが到着するたびに聞こえる熱狂的な声のなかでその大きさを噛みしめました。

    テーマはアヴァンギャルド。パワーをくれるレッドカーペット

    このイベントで毎年楽しみなのが、展示のテーマに合わせたセレブたちのレッドカーペットファッション。

    正確には、今年はロイヤルブルーに中央が白のカーペットでしたが、メトロポリタン美術館の正面階段を上っていくセレブの華やかなファッションはMETガラの最大の楽しみです。

    The Metさん(@metmuseum)がシェアした投稿 - 2017 5月 1 5:55午後 PDT

    2016年秋のコム・デ・ギャルソンで現れたリアーナ。もはや彼女のファッションはこのイベントの目玉的存在です。今年のテントや会場のインテリアともリンクした可愛いフラワーモチーフ。

    The Metさん(@metmuseum)がシェアした投稿 - 2017 5月 1 5:53午後 PDT

    The Metさん(@metmuseum)がシェアした投稿 - 2017 5月 1 5:38午後 PDT

    The Metさん(@metmuseum)がシェアした投稿 - 2017 5月 1 5:29午後 PDT

    マドンナのカーキ、ゼンデイヤのカラフルなオウムモチーフ、ジジ・ハディッドのシックなミニドレスなど、セレブそれぞれの「アヴァンギャルド」の解釈がおもしろい。

    The Metさん(@metmuseum)がシェアした投稿 - 2017 5月 1 5:07午後 PDT

    The Row」のデザイナーであるオルセン姉妹は、川久保玲への敬意を表したというレースのドレスで。

    The Metさん(@metmuseum)がシェアした投稿 - 2017 5月 1 5:09午後 PDT

    ソランジュの足元はなんとスケート靴。

    The Metさん(@metmuseum)がシェアした投稿 - 2017 5月 1 3:49午後 PDT

    ホストのひとりであるケイティ・ペリーは真っ赤なルックス。長いトレーンを引くベールがアヴァンギャルドです。

    The Metさん(@metmuseum)がシェアした投稿 - 2017 5月 1 4:30午後 PDT

     

    Victor Hugo Padillaさん(@victorthebowtieguy)がシェアした投稿 - 2017 5月 1 6:18午後 PDT

    セレーナ・ゴメスとザ・ウィークエンド、そしてレナ・ダナムとジョー・ジョナス。存在自体がセンセーショナルな4人ですが、特にレナとジョーは図らずもおそろい? になってしまったようで、神がかっています。

    ファッション界にショックを与え、ファッション史を変えた川久保玲

    コスチューム・インスティテュートのキュレーター、アンドリュー・ボルトンは川久保玲に

    「過去40年間でもっとも重要で影響力のあるデザイナーだから、彼女を選びました」

    と賛辞を述べています。

    80年代はじめには、黒をスタイリッシュなカラーとして再び取りあげ、アシメントリーなデザインや、切りっぱなしの裾などでファッション界にショックを与え、ファッション史を変えたという功績が認められた今回の大抜擢です。

    世界三大美術館のひとつで開催される日本人デザイナーの回顧展のオープニングガラ。

    アヴァンギャルドなパワードレスにあふれたレッドカーペット同様に、世界で認められた川久保玲にも日本人としてパワーとプライドをもらえた気がします。

    The Metropolitan Museum of Art, VOGUE

    撮影・取材・文/神田朝子

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