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出会いを求めたら遊ばれて男性不信。でも、結婚したい。
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出会いを求めたら遊ばれて男性不信。でも、結婚したい。

2017-08-22 18:00
    「30歳までには結婚するよね。そう思っていたら気づいたら28歳でした」

    「30歳を越えても結婚する気配がまるでないので、慌てて婚活することにした」

    こんなふうに「年齢」をきっかけにして婚活を始める女性は少なくありません。

    彼女たちの多くは、趣味や仕事に没頭していたり、家族や友だちが多くてさびしさをあまり感じなかったりといった理由で、数年単位で彼氏がいない、あるいは彼氏がいたことがないといったことが多いです。

    そんな「恋愛初心者」の女子が婚活を始めると、一定確率で「男性不信」になる女性が出てきます。

    「男性が怖い」「誰も信じられない」

    「マッチングアプリですごく素敵な人に口説かれたと思ったら、既婚者だった」

    「体を求められて応じたら、次から連絡がこなくなった」

    このような相談は山ほどきます。

    とくに、恋愛初心者がマッチングアプリなどを使った場合は、かなりの確率で「素敵だと思った男が遊び人・既婚者」という事故にぶち当たります。

    なかにはこうした事故を経て「男性が怖い」「男性の言うことを信じられなくなった」と、男性全体を拒絶する人が出てきます。

    出会いを求めたら遊ばれて男性不信。でも、結婚したい。

    このような「男性不信」を訴える女性は2パターンに分かれます。

    ひとつは「ひとりに遊ばれ、その1回のダメージが大きい」タイプ。もうひとつは「何度も遊び人に引っかかるため、『男性は全員こんなものなのでは?』と不信感を抱く」タイプ。

    「彼と結婚するんだ、って期待していたのに、私はただのセフレだったんだよね。あんなにやさしい言葉をかけてくれたり、好きだよって言ってくれたのに、ウソだったんだよ。もう男の人のことが怖い。信用できない」

    「前の人も前の前の人も、ただの遊び人だった。だから次こそは! って思ってときめく人がやっぱり既婚者で。男性ってみんなこうなの? もう誰も信じられない」

    男性を信じることができない、でも、結婚したい。でも男性が怖いから、出会いの場に行けない。出会っても心を開けない。でも、結婚したい。

    このジレンマのなかで彼女たちは足がすくみ、動けなくなっていきます。

    まずは傷ついたことを受けとめる

    彼女たちは切実に「恋人が欲しい」「彼氏が欲しい」と思っており、期待もしているわけなので、その期待が打ち砕かれれば傷つき、不信感が芽生えるのは当然です。

    一方で「ひとり、あるいは数人の男性がひどかったからといって、男性全体がひどいわけではない」という意見ももっともです。

    このような「男性不信」の女性からの相談は、絶妙な難しさがあります。

    なぜなら、彼女たちは傷ついている真っ最中なので、「たった数人だけのサンプルで男性全体を否定するのは無理筋」と正論を言ってみたところで、実際に傷つけられた事実は消えないし、傷も癒えないからです。

    「そういう男を選んだ自分が悪いんでしょ」という自己責任論、「たまたま運が悪かったんだよ。次は違うかもよ」というギャンブル論も、彼女たちの傷を癒やすとは思えません。

    「自分が悪いんだ」と思えば自己評価が下がって足がすくんで動きづらくなるし、「次があるよ」と期待を持たせてさらに次も遊び人だった場合は、男性不信を加速させるリスクがあります。

    まず必要なのは、傷ついたことを認め、受けとめてあげることだと思います。

    失敗して傷ついたときに必要なのは「休養」と「振り返り」

    これは恋愛に限らずあらゆる失敗について言えることですが、失敗して傷ついたときに必要なのは、正論でも自己責任論でも無限トライアルでもなく、「休養」と「振り返り」です。

    とくに恋愛で傷ついた場合、私がおすすめしているのは「自分を傷つけてきた男性へのマイナス感情をあますことなく吐き出してすっきりする」こと。

    思いっきり友人にグチるのでもいいし、非公開ブログに筆圧高く恨みつらみを書きまくってもいいでしょう。

    「付き合った人を悪く言ってはならない」「自分の非を認めず相手のせいにばかりするのはおかしい」といった意見もありますが、中途半端に毒素を心に溜めておいたために傷が膿んでこじらせることも多いです。

    このときに大事なのが、主語をあくまで「自分を傷つけてきた人」に絞り、具体的な言動を書き出しておくこと。自分が彼のどんな言動に好意を抱き、どんな言動に傷ついたのかがわかります。

    「具体化」は次の「振り返り」でも使えます。

    当然のことながら、世のなかには遊び人もNOT遊び人もいます。

    しかし、自分の経験を具体化しておかないと「男性が自分を傷つけた=男性を信じられない」と、漠然とした不信感につながりがち。

    「あの男はうんこだった」「私はこういう言動に期待したが、期待と異なった」とくっきりはっきりさせておけば「そうでない男性」と区別がしやすくなります。

    ちゃんと休養して毒出しをして心の余裕ができたところで、「振り返り」をすればいいと思います。

    恋愛初心者は、良くも悪くも「知っている男性」の数と種類が少なく、「好きでもない女に好きと言える男がいるとは思わなかった」「嘘をつく人がいるとは思わなかった」という人、映画や漫画などの「気になる男性に迫られる」ロマンティック・シチュエーションを求める人が多いです。

    コンテンツではロマンティックに迫ってくる人は「本気の純愛」ですが、残念ながら婚活市場ではそういうことをしてくる男性の多くが遊び人です。

    自分が相手のどんな言動に期待し、好きになったのか。どんな言動を見落としたのか。これらを振り返っておくと、心のなかに「次はこういうタイプは避けよう」という対策ができます。

    誰にとっても、傷つくリスクを抱えながら再挑戦することはハードルが高いです。初心者にとってはとくに、1回〜数回の失敗が心を折ることも少なくありません。

    失敗の原因を特定して対策を持っておけば、リスクを回避する確率は上がるし、「男性全員が信じられない」という漠然とした不安からは逃れられます。

    「男性が信じられないけど結婚したい」という矛盾は、女性にとっても男性にとっても不幸でしかありません。問題解決厨としては断固ノー! なので、まずはグチ用の非公開ブログを立ち上げて、女子会を開きましょう。

    撮影/田所瑞穂 文/ぱぷりこ

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