その中身には、持ち主のリアルな生活がつまっています。
今回は、ブロードウェイを目指しながら、ダンスやボーカルのインストラクターとして活躍している男性のスマホの中身をのぞいてみました。
NY在住アクターのスマホの中身Jee Heng Liao(リャオ・チーハン)さん
職業:アクター、シンガー、ダンサー、ダンス&ボイスインストラクター
ニューヨーク在住歴:3年
台北の大学を卒業後、1年の兵役を終えて渡米。マンハッタンの専門学校ではシアターダンスを学んだチーハンさん。
台湾でもすでにミュージカル『エニシング・ゴース』など数々の大きなショーで活躍していたものの、ニューヨークに拠点を移したのは「チャレンジすることが好きだから」。
ピンと背筋を伸ばし、いかにも舞台人といった所作が清々しい彼のスマホの中身は...。
──いちばん使うアプリは?
Jee H Liaoさん(@jeeliao)がシェアした投稿 - 2017 6月 8 10:24午後 PDT
Instagramかな。1年前に初めてアカウントを作りました。
でもその後、お付き合いしていた人と別れてしまって...。彼との関係を断ち切るためにも心機一転、元のアカウントを消して新しいアカウントを半年前に作成しました。ふたつめの方はビジネス用として使っています。
元彼とは、デーティングアプリを通じて知り合いました。アメリカでは一般的で、ほとんどの友だちが使っています。忙しくても出会いがほしい人には合理的だし、初めて会う際は、公園やカフェなど人がいる場所を選べば危険なこともないようです。
人気なのは「Tinder」ですが、Facebookと連動してしまうので僕はあまり好きじゃないです...。「OkCupid Dating(オーケーキューピッド デーティング)」も人気ですね。あと、ゲイの人たちに特化しているのは「Jack'd(ジャックト)」。
好きなタイプは、夜に公演があったりする僕の特殊なスケジュールを理解して受け入れてくれる人。あとはスポーツやアウトドアが好きな人。
ハドソン川でのカヤックや、アップステートでのハイキング、セントラルパークを散歩したあとに国立自然史博物館に行く...なんてデートが理想です。
──Facebookはどんな頻度でチェック?
移動中や洗濯をしているときなど、1日に3回くらい。新しいキャスティングなどアクターに必要な情報もFacebookでチェックしています。
最近、印象的だったのは、「Tasty Vegetarian」の投稿。ボディビルダー向けの1週間分のヴィーガンレシピが掲載されていました。
僕は料理が得意で、台湾料理とイタリアンをミックスしたパスタをよく作ります。パスタには日本のめんつゆを使うことも...。いろいろな味を探求しています。
──ホームスクリーンはどんな画像にしてる?
ボーカルレッスンのあとにふらっと寄った、セントラルパークの池の写真です。カップルの鴨が写っているところがお気に入り。
──朝イチでチェックするアプリは?
Instagram。好きな人たちのストーリーをチェックします。自分のアカウントはビジネス用で、1、2週間に一度くらい投稿しています。まだ直接仕事につながったことはありませんが、チャンスになると思っています。
──寝る前にベッドでチェックするアプリはある?
IntasgramとFacebook。Instagramの好きなアカウントは「@Derekhough(デレク・ハフ)」。
Derek Houghさん(@derekhough)がシェアした投稿 - 2017 6月 5 8:14午前 PDT
それから「@britneyspears(ブリトニー・スピアーズ)」。 ブリトニーは中学生のころに出会い、ダンスを始めるきっかけとなったくらい大きな影響を受けました。台湾で彼女のコンサートに行ったこともあります。
「@stevenmcrae_(スティーブン・マックレー)」も好きです。
Steven McRaeさん(@stevenmcrae_)がシェアした投稿 - 2017 8月 9 2:15午前 PDT
英国ロイヤルバレエ団のプリンシパル。背が僕と同じくらいで小柄ですが、すばらしいテクニックを持ったバレエダンサーなんです。
──音楽を聴くアプリは使ってる?
音楽を聴くときは、YouTubeを使っています。好きな曲はKimiko Glenn(キミコ・グレン)が歌うミュージカル『ウェイトレス』の「When he sees me」。歌詞が僕を表しているようで共感できる。音も好きだしよく聴いています。
──天気や時計で登録している都市は?
天気は、大学時代を過ごした台北、出身地の南投、ニューヨーク。時計はニューヨークのみ。旅行へ行くときは、腕時計を現地時間に合わせています。
──お気に入りのアプリを教えて。
「TodayTix」です。これを使って、オフブロードウェイの『After Glow』を29ドルで観ました。
──ワークアウトはしてる?
デフォルトで入っているHealth。万歩計を使っていて、毎日2万歩は歩いています。
──スケジュール管理はどうやって?
大きなスケジュール帳を必要なところだけちぎって持ち歩いています。書くのが好きだし、スマホはリマインダーが出るのがあんまり好きじゃなくて。
──最近、Uberでどこに行った?
夜遅くなったときにヘルズキッチンからアストリアの自宅まで使いました。Uberは急いでいるときにも使いますが、アストリアには駅のないエリアもあるので便利。
自宅のあるアストリアにはアジア人のコミュニティがあるし、リラックスできて便利なエリアなので気に入っています。いまはFacebookの台湾人のグループで出会ったルームメイトと部屋をシェアして暮らしています。
──最近いちばん気になるニュースは何?
クジラが好きなので海水汚染のニュースにはつい注目してしまいます。人間が捨てたプラスチックなどのゴミを彼らが食べて死んでしまったりしないよう、一人ひとりが気をつけなくては。
日本でクジラを食べる習慣があるのは知っていますが、それについては文化として理解しているつもりです。量を減らすなどしてくれたらうれしいけど...。
同じようにイスラム教徒が豚肉を食べないことや、 中国人が犬を食べることなど、文化や宗教、習慣などにはリスペクトを持ってとらえています。
お気に入りのスポットは有名ダンサーも通うダンススタジオJee H Liaoさん(@jeeliao)がシェアした投稿 - 2017 7月 25 8:53午後 PDT
チーハンさんのお気に入りスポットは、リベラルな雰囲気のアッパーウェストサイドにあるダンススタジオ「Steps on Broadway」。
どんなに忙しくても、大好きなダンスを踊ることで自分をおだやかに保つことができるそう。
「それにスタジオでキュートなバレエダンサーを眺めるのも好き」とチーハンさん。
Steps on Broadwayさん(@stepsonbroadway)がシェアした投稿 - 2017 6月 21 8:47午前 PDT
数あるダンススタジオのなかでも、ここがお気に入りなのは、先生と生徒のパッションがほかよりも感じられるからなのだそう。
アメリカン・バレエ・シアターで黒人初のプリンシパル、Misty Copeland(ミスティ・コープランド)も通うだけあって、たくさんのインスピレーションをくれる場所なのだとチーハンさんは話してくれました。
「アジア人らしい顔立ちの僕はニューヨークのほうが需要があるはず」と自らを冷静に判断し、学校卒業後もニューヨークに残り活動しているチーハンさん。
2017年のトニー賞を受賞した振付師、Baayork Lee(バアヨーク・リー)が主宰する「National Asian Artists Projects」にも参加。人種の入り混じるニューヨークで、アジア人であるということを誇りに、マイノリティであることを強みに変えようと前向きに取り組んでいます。
2017年9月14日からTADA! Theaterにて『Romance of the Western Chamber』に出演予定。
撮影・取材/神田朝子
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