だいたいいつも彼氏か彼氏候補がいて、新しい話題を持ってきてくれるからです。
「次の人こそは運命の人だと思う!」
「次の彼で今度こそ結婚するつもり!」
「やっぱり違った!」
「別れた!」
「でも大丈夫! 次の人がいるから!」
行動力があって、次から次へと新しい男性を見つけては落としていく彼女たちは魅力的です。
しかし、そんな恋愛魔窟サバイバーの彼女たちが苦手とする分野があります。それが「婚活」。
すぐ惚れて、すぐ幻滅する恋愛体質女子彼女たちは、自分が「この人はいい!」と思った人を見つけて、付き合うところまで持っていく才能に長けています。
だったら当然、婚活もうまくいくのでは? と思いきや、これがかなり難航しがち。
というのも、「この人は運命の人だ!」と思うのも早ければ「やっぱり違った! ダメだった!」と思うのも早いからです。
「聞いて! 次の人は私が求める条件にぴったりなの! 東京生まれ東京育ちの資産家の息子で、年収は800万! 最高じゃない!?」
「あの坊っちゃん? ダメダメ。2回めのデートをしたら、『母親にあなたのことを話したらOKが出た』とか言われた。マザコンは本当に無理」
「いま、研究職の人とやりとりしてるんだけど、かなりいい感じ。やっぱりちゃらくない理系の人はいいね! 次の人とは結婚するイメージがわくよ!」
「この前に会った研究職、1回目のデートでジーンズをはいてきたんだよね。最初ぐらいお洒落する気ないのかな? その程度の女って思われたのかな? って思ったら一気に冷めた」
「やっぱり理系よりコミュニケーション力がある文系がいいかなって思って。次の人は商社マンでそこはばっちりクリア。自立してるし、褒めてくれるし、やっぱりストレスがかからなくっていいなって思う」
「この前、彼が風邪でつらいっていうから、家に差し入れを持っていったんだよね。そしたら家のなか、まじぐっちゃぐちゃで。あ、家事ができないんだって思ったら一気に冷めた」
彼女たちは婚活市場ですぐに相手を見つけますが、切り捨てかたもこれまで以上にスピーディになります。
「まだまだ候補者はたくさんいるし」という安心感のためか、「はいOK! はいダメ!」とヒヨコ鑑定士なみのスピードで判断を下していきます。
期待しては幻滅の繰り返しで、結婚につながらない。でも、結婚したい。無敵に見える彼女たちですが、婚活を続けていても結婚につながる出会いが見つからないことに、だんだん焦りと疲れを見せるようになっていきます。
「ぜんぜん運命の人が見つからない」
「この人はって思う人は、だいたい2回目か3回目のデートで幻滅する」
「選り好みしすぎってまわりからは言われる」
さらには「妥協しないとダメなのかな」「いやなことでもガマンしなきゃいけないのかな。私程度の女じゃ高望みしすぎなのかもしれない。もっと身の丈に合った人を選ばないとダメなのかも」などと、自分を卑下する発言も出てくるように。
「高望み」というより「条件が多すぎ」「判断が早すぎ」「自分レベルの女ではこの程度が関の山」と自分を卑下したり、「しょせん婚活に出てくる男なんてレベルが低い」と呪詛をはくようになったり、「妥協しないと結婚できないのかな」というフレーズが出てきたら、危険信号です。
なぜなら、これらはどれも「結婚したいのに結婚できない」原因の根幹ではないから。
彼女たちはよく「高望みしすぎなのかな」と言いますが、「高望み = 求める条件のレベルが高い」というよりは「細かい条件が多すぎ」「NG判定を出すのが早すぎ」というほうが適切な場合が多いです。
彼女たちの判断の早さは長所ですが、短所にもなりえます。とくに「優先順位がついていない大量の条件」「完璧主義」と組み合わさると、とたんに婚活がハードモードに。
「年収1000万以上」といった、マッチする人間が少ない条件であっても、適切に絞れば見つけられます。
しかし、「年収1000万以上・東京生まれ東京育ち・マザコンじゃない・家がきれい・コミュニケーション能力が高い・おいしいレストランを知っている・趣味はスポーツ」となると、マッチする人はほぼいなくなります。
彼女たちは「これらの条件に全部マッチする人 = 運命の人」と思っているために、ひとつでも合わないとすぐ幻滅することに。
しかし、これは婚活というより、「自分の理想に生身の人間を無理やりはめこむ」ゲームのようなものです。生身の相手を見ていないし、尊重もしていないし、対話もしようとしていません。
「生身の人間」を求めているつもりでまったく求めていない「バーチャル婚活」なので、現世での婚活が難航するのは当然といえます。
では、どうすれば現世での婚活に戻ってこれるのかといえば、「相手は生身の人間であり自分の思いどおりには動かない」ことを知ること、それを踏まえたうえで「自分がこれだけは譲れない条件を絞って優先順位をつけること」。
婚活における「現実を知る」とは、「自分はしょせんこれぐらいの男しかつかまえられないレベル」と自己卑下したり、「妥協しないと結婚できないのか...」と失望することではありません。
「自分と他人は別の存在であり、自分の思いどおりにはならない」という宇宙の理をふまえつつ、「それでも一緒にいたいと思える人、一緒にいられる人はどんな人か」を模索することだと思います。
多すぎる条件を整理して、思いどおりにならないところがあってもいい、そこは重要なところじゃない、と優先順位をつけられた人たちは、驚くほど早く結婚していきます。
その行動力と決断力を見るにつけ、やっぱり彼女たちは女子会になくてはならない、かっこいい存在だなーと思うのでした。
こちらも読まれています・毛穴の黒ずみどうにかしたい。正しい「いちご鼻」ケアをプロに聞いてみた #sponsored
【参照サイト・画像・動画へのアクセスはこちら】