来年の目標はね...。

ここ数年は「言葉を磨く」ということを目標のひとつにしてきた。

前に久美ちゃんも言っていたけれど、言葉ひとつで人生は明るくも暗くもなりえる。

大切なことだからこそ、美しい言葉に触れ、数あるなかから慎重に選んでいきたいという気持ちから「言葉を磨く」を目標にしてた。

2018年は「伝える」ということに重点を置いていきたいと思ってる。

自分が分かっていると思っていることでも、相手に理解してもらえるように伝えることって本当に難しい。

企画も意図も想いもプライベートでも仕事でも...。自分のなかのすべてをきちんと伝えられる「伝える力」を磨きたいんだ。

奈良に住むことを選んだのが少しわかるような気がした

先日、修学旅行ぶりに訪れた奈良では、志賀直哉邸にも足を運んだ。紅葉シーズンど真ん中だったこともあって、うらやましすぎる環境にある素敵なおうちだったよ。

小説の神様と言われた彼の書斎は、余計なものを省いて机の上だけに集中できるようにされていたんだって。

でもね、晩年になってからは寂しすぎるからって日当たりと見晴らしのいい2階に書斎を移した。人間らしくてかわいい(笑)。

窓からの景色が絵になりすぎて、私だったら1日中ぼーっと外を眺めてしまいそう(笑)。

数日だけの滞在だったけれど、彼が「奈良はうまいものなし」と言いながらも、奈良に住むことを選んだのが少しわかるような気がした。

私はおいしいものをちゃんと堪能したけどね!

苦手だった日本史が、やっと自分ごととして感じられるようになった

奈良には商業主義に走らずに、長い歴史に裏づけられた誇りがある。謙虚だけれど凛としていて背筋が伸びているように感じられた。

自分は長い歴史のなかの点であり、これから先に何ができるのかを考えさせられた時間だった。

次はもっと南のほうまで足を伸ばしてみる予定。日本の歴史とそこにまつわるストーリーをもっと知りたくなった。

あんなに苦手だった日本史が、40代になってやっと自分ごととして感じられるようになったことに驚いてる。

これからは、新しい職業が生まれるとともに、なくなる職種もたくさん出てくる。

古いものを知って、新しいものへと健やかに速やかに変化が求められる時代になるよね。

1人がひとつの商業に就くとは限らない。いくつもの専門性のミックスで自分らしく生きていくようになるのかな。

デンマークのように、日本も何歳でも学びたくなったときに、大学での教育がほぼ無料で受けられたらいいのになぁなんて思った。

「今年もあっという間だったね」という言葉も、今年は少しだけ身近に感じちゃった

この時期になると聞こえてくる「今年もあっという間だったね」という、お決まりのこの言葉。

あまり好きではないこの言葉も、今年はいつもより少しだけ身近に感じちゃった。

今年は時間が駆け足で過ぎていったのか、それとも自分が駆け足だったのか...。体感的に時間がものすごく早く感じた。

時間の感覚は、人によっても自分の年齢によっても、まったく違うように感じてしまうから不思議ね。

年を重ねるごとに時間の過ぎゆく早さがスピードを増し、1年の長さが短く感じられてしまう。これは「ジャネーの法則」といって、心理学的に提唱されているもの。

「ジャネーの法則」は、フランスの哲学者ピエール・ジャネという人が自分の著書で紹介した法則なんだけれど、かんたんにまとめると「次第に年を取っていくと、生きてきた年数によって1年の長さの比率が小さくなり時間が早く感じるということ」。

しかも彼の法則でいうと、20歳から80歳くらいまでの年月は、0歳から20歳の体感時間と同じ!

つまり人は20歳になると主観的、体感的には、人生の半分の時間を過ごしてしまったことになるらしく...こちらは驚愕すぎて受け止めきれない(笑)。

規則正しい生活や日々のルーティンも大切なのかもしれないけれど、限られた大切な時間を少しでも刺激的に過ごす工夫を楽しみたいな。

世間的に長いお休みのときは、たまっていた自分の課題図書を読んだり、映画を見たりすることが多いの。3日間で課題漫画60巻読破したなんてことも(笑)。

いつもはわりと自由に時間が使える方だから、他の人たちがお休みしている時こそお仕事か勉強をしよう! と決めてるの。

知らなかったことを調べたり、新しいジャンルの本を一度に読んでみたり。学生時代のようにちょっとだけ計画的にね。

来年の目標をお話ししたから話が前後してしまうけれど、久美ちゃんは今年はどんな年越しをしたい?

>>連載「ふたりごと」をもっと読む



【参照サイト・画像・動画へのアクセスはこちら】

RSS情報:https://www.glitty.jp/2017/11/066109hisako_namekata.html