そんな思いに応えて、『生き抜くための恋愛相談』の著書でもある恋バナ収集ユニット「桃山商事」が、グリッティ読者たちのリアルな恋の悩みに答えます。
スパッと解決! とはいかないけど、ちょっとすっきりして前向きになれるゆる〜い恋愛相談室。
さて、今日のお悩みは?
file.03付き合って2年目の彼氏から「好きだけど結婚する気はない。イヤなら別れて」と言われました。私はゆくゆくは結婚したいと思っています。彼の気持ちが変わることはあるのでしょうか。早めに見切りをつけて、新しい相手を見つけたほうがいいのでしょうか。(Mさん 26歳 化粧品メーカー勤務)
前回に引き続き、今回も彼氏がクソ野郎すぎる...(笑)。
普通なら「イヤなら別れて」じゃなくて「イヤなら別れよう」って言うだろ!
相手に判断をゆだねるって、ずるいですよね...。
「俺はこういうスタンスだから。それで君はどうする?」っていう、要求みたいな形になってますよね。しかも不平等条約。
このまま付き合い続けると彼は「結婚しなくても付き合い続けるっていう要求をこの子は飲んだから、俺は結婚について考えなくてもいいんだ」って考えちゃう。ここで承諾することは、その契約書にハンコを押すっていうこと。超怖いですよね。
うわぁ〜。
でもこの相談者さんからすると、期待が捨てきれないんだと思う。「いまはこう言っているけど、今後気持ちが変わってくれるかも...」っていう期待を持ち続けてしまう。
「好きだけど...」っていう言葉が思わせぶりですよね。考えれば考えるほど、ずるいなぁ。
数年経って、もし彼の気持ちが変わらなかった場合、「本当にこいつ、結婚しないつもりなの? あのとき切っておけば良かった」「でも3年も引っ張っちゃったし、これは是が非でも結婚をするまで別れない!」みたいになってきちゃう可能性も...。
意地になっちゃいますよね。
でも彼のほうは「だってあのとき結婚しないって言ったじゃん」「俺、最初からそう言ってるよね?」と。
最低かよ〜。
こんなこと言うやつとは別れたほうがいいとは思う。だけど、「決断を下す」っていうのもかなり訓練がいることなんだよね...。
そうなんですよね。頭では分かっていても気持ちがね...。こういう場面でズルズル付き合っちゃう人の気持ち、すごくわかるなぁ。
決断って、裏を返せば「それ以外の可能性を捨てる」ってことでもあるんだよね。別れを選択するってことは、そのまま付き合い続けたときにありえたかもしれない未来をすべて捨てるってことになる。
彼が変わる可能性とか、このまま付き合い続けることで得られる安心感とか、この先後悔する可能性があるってことも受け入れなきゃいけない。
難しいですね...。
そんな難しいことを、この彼はすべて丸投げしているわけだよね。
しかもなんで結婚する気がないのか、詳しく説明してくれてもいない。結婚のイメージがわかないとか、いまは仕事を優先したいとか、そんなに好きじゃないとか...。いろいろ理由はあると思うし、それを話し合ったうえで納得できれば決断がしやすくなると思うんだけどね。
ほとんど情報がないなかで決断を委ねられるって酷ですよね。もっと詳しく話し合ってみることも大切なのかな?
そうだね。なんで彼が結婚したくないのか情報が不足しすぎているから...。聞くのは怖いかもしれないけど、その答えを聞く勇気を持たないと、決断もしにくいし苦しいままだと思う。
彼氏の回答にもよるけど、いつかビシッと「別れる」って言ってほしい〜!
そうなったら、全女子が拍手喝采だよね(笑)。決断するのも結婚したくない理由を聞くのも勇気がいることだと思うけど、いずれにせよ悩んで決めたことならいい選択になると思う!
あとは日ごろから決断の訓練をしておくことも大切かも。どんな小さいことでも本気で考えて決断をする練習をしておくと良いと思います。
桃山商事
清田隆之(代表)と森田雄飛(専務)による恋バナ収集ユニット。2001年結成以来、男女1,000人以上から収集した恋バナをコラムやラジオで紹介している。著書に『二軍男子が恋バナはじめました。』(原書房)や『生き抜くための恋愛相談』(イースト・プレス)がある。
WEBサイト/桃山商事 Twitter/@momoyama_radio
イラスト(トップ)/ニシクボサユリ
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