私達の行動の動機には、「おそれ」と「愛」の2種類があります。
■ おそれを動機とした行動
「○○しないと嫌われちゃうからする」とか、「怒られるのは嫌だから○○する」といったものが、心にあるおそれから行動を起こしていることです。
【参照サイト・画像・動画へのアクセスはこちら】
たとえば、「お弁当を持っていかないと、料理ができないと思われちゃうからお弁当をつくらなきゃ」が、あなたがお弁当をつくる理由だったとしたら。お弁当をつくることが「義務」になってしまい、楽しくないと思いませんか。
おそれを動機とした行動で得られるものは、「嫌われなくてよかった」「怒られなくてよかった」「できないと思われなくてよかった」など、おそれていたマイナスのできごとが起こらなくてホッとする気持ちです。けれど、「やってみてよかった」という満足までは感じにくいものです。
■ 愛を動機とした行動
「○○してあげたいからする」とか、「私が優しくしたいから○○しよう」といったものが、心から湧き出る愛情に従っての行動です。
「してあげたいからする」などの愛を動機とした行動の裏には、人から強制されているような圧迫感がないので、「今日はしたくないからしない」と思ってもOKという自由さがあります。また、自分がしたことで相手が喜んでくれたりすると「よかった~」と嬉しくなるでしょう。
おそれを動機にして「○○しなきゃ」と思って行動していたこと、もし「してもいい」し「しなくてもいい」としたならば、それでもあなたは「する」でしょうか?
「する!」と思うことについては、本当は「したい!」という愛の動機が隠れているのかもしれません。
「お弁当をつくらなきゃ」が「今日はお弁当をつくろう」に変わったら、気楽に楽しめると思いませんか。彼に対してしなきゃと思っていることも見直してみてはいかがでしょうか。
photo by Thinkstock/Getty Images
(恋愛セラピスト/大塚統子)