筋肉は脂肪より重く、運動して筋肉量が増え、体重も増えて逆に太ったと誤解してしまうためです。しかし、体脂肪率が低すぎると女性の場合月経がこなくなってしまうなど、身体に問題が出てきます。
『身体機能が10歳若返る 大人の体幹トレーニング』(永岡書店)のなかに、体脂肪の豆知識が書いてありました。体脂肪=敵とみなさないために知っておきたい、体脂肪の3つの種類と働きをご紹介します。
【参照サイト・画像・動画へのアクセスはこちら】
1. 皮下脂肪はホルモン分泌に必要
皮下脂肪
・体温のコントロール
・身体の保護
・ホルモンの分泌
脂肪が多い人ほど寒さに強い傾向があります。また、皮下脂肪が少なくなるとホルモンが十分に分泌されないため、月経不順も起こりやすくなるのです。最低限の皮下脂肪は、身体を守る鎧だと思うといいかもしれません。
2. 内臓脂肪がないと内臓が下がってしまう
内臓脂肪
・次に食事を摂るまでのエネルギーとなる
・内臓の位置を固定する
ある程度の内臓脂肪は、胃が下がるのをガードする働きがあります。適度な脂肪量と体幹の筋肉が、内臓の位置を決めるのに重要なのです。
3. 血中脂質がないと栄養不足になる
血中脂質
・エネルギーの貯蔵・供給・燃焼
血中脂質の中には中性脂肪があります。「体脂肪ナビ.com」によると、中性脂肪はコレステロールとの関係が強く、コレステロール値のバランスをとっています。ただ減らすだけでは栄養不足になってしまうので、適度に摂取すべきです。
体重と体脂肪率が測れる体重計が増えています。私も体重計に乗るたびに体脂肪率に「さがれ~、さがれ~」と念を送り(笑)、悪者扱いしていました。でも無理なダイエットで体脂肪率を下げると女子特有の問題もあり、うまいつきあい方が大切なんですね。
この本には「ワインは本当に身体にいいのか」についての解答や「水分とお酒の上手な飲み方」なども書いてあります。ただトレーニングして身体を引き締めるのではなく、身体に関する正しい情報も一緒に手に入る重要な1冊ですよ!
Beautiful Butterfly image via Shutterstock