直感を信じてうまくいくこともありますが、客観性が必要になる場面も少なくありません。客観的なものの見方は、どうしたらしやすくなるのでしょうか。
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■出来事の理解は事実に感情が加わっている
ひとつの出来事があったときに、それをいいものと理解するのか、悪いものと理解するのかが人によって分かれることがあります。
出来事のうち、「事実」の部分はすべての人にとって共通します。これに、「感情」という人によって感じ方が違う要素が加わることで、理解に差が生まれます。
たとえば、晴れた空を見て「いい天気だな~」と気分のいい人もいれば、「今日も暑いのか」と機嫌が悪くなる人もいるでしょう。
「晴れた空である」という事実に、見る人の感情が加わって、今日の空が理解されているわけです。
■事実と感情を分けてみる
主観的になりすぎているなと思うときは、何が事実で、それに対して「自分はどう感じているのだろう?」というように、一度「事実」と「感情」を区別してみるといいでしょう。
事実だけを取り出すことができると、「ほかの人だったらこの事実をどう解釈するだろうか」と客観的に考えやすくなります。
■自分の感じ方の癖を知る
感情の感じ方には、その人の癖があります。自分が感じやすい感情を知っておきましょう。
たとえば、望まない状況に直面して落ち込むときに、いつも行き着く気持ちはないでしょうか。「自分は必要とされていない」とか「バカにされている」とか「私が悪いから」など、「やっぱり○○なんだ」と感じる感情はありませんか。
もしかしたら、その感情は、あなたが頻繁に感じやすい感情なのかもしれません。
何かの出来事を理解するときに、いつも感じる感情が出てきたら、感じ方の癖に引っ張られている可能性があるのかも。自分の感じ方の癖を知ると、感情的になっていることに気がつきやすくなるでしょう。
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