女子だけの世界と男女共学の世界って、かなり差があるって知っていましたか? 中高、大学時代を女子校で過ごした人のなかには、自分でも気づかない価値判断が身についている人もいるよう。今回は、その違いを恋愛に当てはめて考えて見ましょう。
『「女子校育ち」のための恋愛講座』(すばる舎)によると、女子校育ちの人の恋愛には似たような傾向があるよう。それってどんな傾向なのでしょう? 本のなかから3つご紹介しますね!
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完璧な男子を求める
「男性と知り合うチャンスがないと、異性を観察する時間が少なくなりますね。男性に関する情報が少なくなると、『こんな人と恋愛したいわ』というように、頭の中で『理想の男性』を思い描くようになります」※原文ママ
実際に男子と気軽におしゃべりする機会がないと、知っているのはドラマやマンガの登場人物ばかり。それが当たり前だと思ったら、自分を助けてくれるヒーローを求めやすくなりそうです。
「理想の男性と現実の男性を常に心の中で比べてしまうので、自分の描く『男像』にあてはまらない男性に対して、まったく魅力を感じられなくなってしまいます」
これってじつはすごく怖いかも。自分の理想の男子なんて実は現実にはいないのに、「どこかにきっといるはず!」と、目の前の男子からのアプローチに気づけなくなっちゃうかもしれないですよね。
一目ぼれしやすい
「思春期に男性とした親しくなった経験がないと、その反動として惚れっぽくなりやすい傾向があるんです。(中略)直感勝負とでも言いましょうか。相手のことを知る前に好きになってしまうところがあるんですね。いわゆる"一目ぼれ"ですね」
一番男子を意識しやすくなる思春期に、共学の学校では、知らないうちに男子との距離や感情の読み合いの練習をしているのかもしれません。
そんな練習ができないままだと、男子から微笑まれただけで、いきなり「この人は私のことが好きなんだ!」と勘違いしてイタイ子になってしまう可能性もあるのです。
女王さまタイプ
「『女王さまタイプ』の場合には、女の子から見ると『かっこいい女性』『憧れの女性』になりやすいようです。(中略)このタイプは男性性が発達しているので、攻撃的なところが備わっています。やがて、理解できない異性に対して競争心や対抗心を抱くようになり、どちらが偉いかを競う『主導権争い』をすることがあります」
「そんな対応しなくても...」と不思議に思う女子って見たことありませんか? もしかしたらこのタイプかも。女子の世界でリーダーをやってきた分、男子にも負けたくないって気持ちが強くなって、ケンカっぽくなってしまうのでしょう。
紹介した3つのタイプが悪いというわけではありません。問題は自覚がないこと。恋愛がいつもうまくいかない人の背景には、こんな原因が潜んでいる可能性も大きいですよ。この本は女子だけのなかで育って、男子との距離がうまく取れなくなった人の例や、相談者の体験談が載っています。女子校で育った人は「あるある」と感じる点も多いでしょう。
「偏ったセックス観」や「不倫に走りやすい」など、知っておかないと危険なこともあるので、女子校育ちの人はもちろん、そうでない女子にも読んでもらいたい1冊です。
photo by Thinkstock/Getty Images