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かおる先生が答える「不倫」。感情のままに責めるよりまずは理解すること!
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かおる先生が答える「不倫」。感情のままに責めるよりまずは理解すること!

2012-09-18 14:30
    女子力アップの最強エクササイズ『ちつ☆トレ』(マガジンハウス)で、現代女性に斬新な提案をし話題となった荻原かおる先生。 1万人以上の女性の悩みを聞いてきた荻原先生が、マイスピQ&Aのお悩みにお答えします。 ■やめられない 相談者:asukmkさん 32歳女です。W不倫がやめられません。夫に不満もなく愛情もあります。でも不倫がやめられず......。同じ経験から抜け出た方、方法やきっかけ、経験談など教えてください。 全文を読む ・ダブーな行為への依存 asukmkさん、はじめまして。荻原かおるです。W不倫がやめられない、と悩んでいるのですね。私も不倫ではありませんが、ふたりの彼氏がいて自分自身で一番苦しんだ経験があります。その時期の私は、彼氏がいてもいなくても精神的にとても不安定でした。頭で何度もやめようと考えるのですが、その状況から抜け出すことができなくてとても苦しかったのを憶えています。 本気で好きなので別れられない! という場合もありますが、そうでない場合は、不倫というタブーな行為に依存している可能性も考えられます。その場合は中毒と同じようなものです。浮気や収入を超えた買い物中毒、ギャンブル、セックス依存、肉体と精神を傷つけるほどのSM行為などがおもに行動趣癖(こうどうしへき)というジャンルに入ります。  

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    ・行動趣癖を断つには不安を具体化させる asukmkさんの書き込みが短いため、確かなことは言えないので、ひとつの推測として読んでくださいね。趣癖はおもに「寂しさの埋め合わせ」や「ネガティブな感情を感じないための代償行為」から起こる行動と言われています。ですから、浮気や不倫はある意味、心の奥深くで「助け」を求めるている状態と言えるでしょう。心にぽっかり穴があいている部分を感じないためには、強い刺激が必要となります。 その強い刺激がなくなってしまうと、耐えられないほどの哀しみや孤独感、喪失感などを感じるので止められないのです。 そのネガティブな感情のおもな原因のひとつに、親との関係など、幼少の頃のトラウマ的な経験を引きずっている場合があります。ですから、今どんなに満たされていたとしても、過去の傷が癒されていない場合は、強烈な哀しみ、孤独感、喪失感、自己否定感などを感じます。可能であればカウンセリングを受けるのが一番早いと思いますが、時間や経済的に難しいようでしたら、依存症の自助グループなどもあるのでネットなどで探してみたら良いと思います。 または自分がどんなネガティブな感情を感じているかを書いていくと、少しづつ感情に気づけるようになります。その感情に気づいたら、できるだけ感情を追体験するように感じてみてください。また過去に感じたような心の苦しみを癒す作業をしてみたり、心がもやもやしていて苦しいのであれば、旦那さまに分かち合っていくと良いかもしれません。交換日記はとても有効だと聞きます。まずは、ネガティブな感情を感じる勇気を持って、感情日記など書き綴っていくことから始めてみるのはいかがでしょうか? 孤独感が襲ってきた時は、旦那さんに「助けて」と伝えることで何かが変化していくこともあります。asukmkさんが自分らしい選択をできるよう祈っています。 ・浮気や不倫は「助けて」というサイン 浮気や不倫を裁くことは簡単なことです。「あの人は軽率だ!」などの言葉で裁くことは誰でもできることです。確かに浮気や不倫は倫理において間違えているかもしれませんが、私が今までカウンセリングや取材で会った人達の話しを聞く限り、人が浮気や不倫に走るのは「苦しみから逃れるため」という理由がほとんどです。「助けて欲しい」その悲痛なメッセージがまったくパートナーに伝わらない時、または理解してもらえないという諦めや絶望感を感じていたりする時に、人は浮気や不倫に走るのです。してしまうというよりも、「そうせざるしかなかった」という状況が多いのです。 浮気や不倫をしている男性や女性に数多く話しを聞きましたが、その多くが、パートナーである妻や夫に本当の自分は理解されていないと感じていることが多いのです。また本人自体も自分の心の傷に気づいていない場合が多く、理由が分からないまま孤独感を常に感じていることも少なくありません。自分やパートナーの浮気や不倫を裁くことをやめましょう。裁きとは愛とはまったく違う行為です。なぜ浮気をしてしまうのか、不倫をしてしまうのか、聞く耳を持ちましょう。あなたが浮気をされた場合は、あまりの苦しさで裁くことの方が楽かもしれませんが、パートナーの浮気を裁くことは、実はあなた自身を傷つけあなた自身の価値をも裁いているのです。 またあなた自身が浮気や不倫をしている場合は、自分を裁くことはやめましょう。その代わりに、自分の心の中に小さな子供がいて「助け」を求めていないかと尋ねてあげてください。自分自身の「助け」を求める声に気づいたらひとりで抱えるのはやめましょう。勇気を出して誰かに助けを求めてください。浮気や不倫をする人の多くは、「助け」を求めるのが苦手であるという特徴があります。助けを求めるのが苦手なジャンルの人達は、セックスや肌の温もりで救われることが多いのです。 また浮気や不倫とはまったく違うジャンルに、浮気症やセックス依存というものがあります。浮気症と言われる類の人は、自分のハートの痛みに鈍感になっています。多くは家庭環境が機能していない機能不全の家庭で育っている場合が多く、同時期に複数人と関係が持つ人ほど家庭環境が複雑な場合が多いのです。セックスや浮気などの刺激によって、痛みをやわらげるという手段を取っているから鈍感になっていることが多く、自分自身の傷が癒されていないことに気づいていません。浮気やセックスは痛みを緩和するための刺激なのです。セックスや恋がなくなってしまうと、耐えられないほどの痛みとネガティブな感情に苦しむからです。 ただしセックスや浮気は対処療法のようなものなので、根本的に傷が癒えるわけではありませんから依存症になってしまうのです。1対1の関係を継続していくのが難しいジャンルの人に最も必要なのは、感情的な「癒し」です。癒しとはリラックスすることではありません。自分の感情にある傷に気づき、それを丁寧に回復させる行為のことです。浮気や不倫を裁くのをやめ、自分自身やパートナーの助けを求める心に敏感になりましょう。 ・パートナーとの関係に悩んだ時おすすめの本 『人生最大の秘密!―パートナーとの関係が良くなると、人生がグングン好転する!』(ヴォイス) photo by Thinkstock/Getty Images [マイスピQ&A] (ライフコンシェルジュ/荻原かおる)
    RSSブログ情報:http://www.myspiritual.jp/2012/09/120918furin.php
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