こんにちは、臨床心理士の山名裕子です。

一昔前は、ハイブランドのバッグを持つことがステータスのひとつでした。しかし、いまはファストファッションの流行に加えて、イマドキ女子の心理が大きく関わり、必ずしもハイブランドに執着しない傾向にあります。



【参照サイト・画像・動画へのアクセスはこちら】

■現実的で欲がないため、無理をしない

ゆとり世代は、物心がついたときにはバブルが崩壊していたため、現実主義で欲がない人が多いと言われています。リスクを冒して上を目指すよりも、安定を選ぶ傾向なのです。

欲しいものを買うために、寝る間を惜しんでバリバリ働くというよりは、いまできる範囲でファッションも娯楽もそれなりに楽しむといったイメージです。

だからといって、ファッションに全く興味がないわけではありません。むしろ、ファッションに対する目は肥え、レベルはどんどん高くなってきていると言えるでしょう。

■ゲーム感覚でプチプラコーデを楽しむ

若い世代向けのブランドの増加により、子供の頃からファッションや美容に触れる機会が増えました。また、SNS時代と言われる昨今、自分のファッションコーディネートを、ブログやインスタグラムに載せる女子が急増しています。

だからこそ値段に関係なく、いろいろなアイテムをいかに上手く組み合わせられるかが重要視されているんです。また「プチプラコーデ」という言葉が広がったことで、リーズナブルな価格で購入したアイテムを、いかにかっこよく着こなすかをゲーム感覚で楽しむような風潮になっています。

高くて素敵なのは当たり前と考え、「え!? 安く見えない!」という称賛の言葉を望んでいるんです。

さらに、現実的なイマドキ女子は「実用性」を重視します。高くていいものをひとつ持ってるよりも、センスよく見えて使い回しの効くアイテムを数多く持っていた方が賢いと捉える傾向にあるのです。

■ファストファッションの上陸

ファストファッションが海外から上陸し、トレンドアイテムをお手軽な値段で買えるようになったことも、ハイブランドから離れた理由のひとつです。

トレンドはコロコロ変化します。そのたびに、高価な買い物をするのは現実的に難しいので、ファストファッションが重宝されます。

ブログやインスタグラムに、有名モデルや憧れの芸能人がこぞってプチプラコーデを着こなしている姿をアップすることで、ファストファッションの価値は格段に上がったと言えます。

さらに、ファストファッションブランドは、展開しているデザインの種類が多く、靴やアクセサリーなどの小物まで取り揃えられています。だから、人とカブることに抵抗のあるイマドキ女子から人気を集めているのでしょう。

しかし、もちろん全身プチプラにこだわる必要はありません。ときには、ハイブランドの小物やバッグなどでコーディネートにアクセントをつけてみるのも、ある程度お金が自由に使える働く女性の楽しみのひとつ。

ハイブランドとプチプラアイテムをバランスよく取り入れて、品格とセンスを兼ね備えた魅力的な女性を目指しましょう。

high fashion image via Shutterstock

RSS情報:http://www.glitty.jp/2015/06/047176post_150795.html