最近ではイギリス出身のシンガー、アデルの失恋ソング『Hello』が大ヒット。世のなかの失恋女子を慰めています。
別れてしまった恋人への一途な想いが伝わってくる切ない曲です。失恋したときに聴けば、間違いなくよけいに気持ちが落ち込んでしまいそう。
にもかかわらず、失恋したときにはついつい『Hello』のような悲しい失恋ソングを聴いてしまうのには、理由がありました。
悲しい曲でじつは幸せになっている
科学雑誌『PLOS ONE』で発表された研究では、人は悲しい曲を聴くことで、じつは幸せな気分になっている可能性があると言われています。
アデルの歌声からは、後悔、情熱、嫉妬、そしてときには喜びを感じることができ、聴いている人を感情的にします。とくに失恋をしているときには、いつもよりも繊細になっているため、より心に響くのです。
そうして悲しい曲を聴いている間、共感したり想像を膨らませたりすることで、喜びを得ているのだとか。
悲しい曲を聴いているにもかかわらず、喜んでいるというのはとても意外な結果です。
ドーパミンでストレス解消
2010年に発表された研究によれば、音楽を聴くと脳内から、セックスをしたり、お酒を飲んだり、ジャンクフードを食べたときと同じくらいのドーパミンが発散されているのだそう。
ドーパミンとは、快感や多幸感を得たり、意欲を感じたりする脳内ホルモンのひとつで、ストレス解消にも役立ちます。
失恋したときには大きなストレスを感じるもの。ドーパミンを発散してストレスを癒すために、知らず知らずのうちに音楽を聴いてしまうのでしょう。
また、ドーパミンは食欲を抑える働きもあるのだとか。失恋を機に、音楽を聴きながらダイエット...なんていうのもアリかもしれません。
世界中の失恋女子を癒してくれる
聴こえる音楽の曲名やアーティスト名を一瞬で教えてくれる音楽SNSアプリ「Shazam」で世界地図を検索してみると、ニジェールやベトナムなどで、アデルの『hello』を聴いている人が。
今日も世界のどこかでは、アデルの歌声で失恋を癒している人がいるのかもしれません。
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[POPSUGAR]
文/近藤うらら
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