心なしか最近どうも、アガることが少ないのは、彼氏との関係が行き詰まっているからなのかも......。
これは、そんな思いを抱いている主人公・ミカのストーリーです。
登場人物:
ミカ:
ファッション関連の専門商社で働く25歳、OL。静岡県出身。派手目な外見とは裏腹に、恋愛に関しては一途で奥手なタイプ。
裕也:
ミカの彼氏、25歳。千葉県出身。最近、仕事に対してやりがいを感じており、忙しい毎日に充実感をおぼえている。平日の帰りは遅く、ミカと会うのは週末の夜からが多い。
「ミカと裕也って、つきあいだして長いよね。倦怠期とかないの?」
友だちにそう聞かれて、ドキッとしてしまった。だって、今の私たちはまさに「倦怠期」。最近、一緒にいてもケンカばかりしている気がする。
恋の終わり? ケンカばかりしている2人
この間はささいなことで言い合いになり「もう、うっとうしいなぁ!」なんて言い放ってしまった。裕也の顔はみるみる険しくなって、すごく冷めた目で私を見ていたっけ。
それ以来、2人のギクシャクは加速するばかり。ゴールに行きつく前に、私たちの恋、賞味期限が切れちゃったのかな......。
どうしてこんなにイライラするんだろう
友だちのアドバイスは「自分の気持ちと正直にむきあう」こと。続けたいのか、終わりにしたいのか、ゆっくり考えてみたら? と言われてしまった。
そもそも、なんで私はこんなにイライラしているんだろう。会っても何も感じない平常モードの裕也を見ていると、何だかがっかりしてしまう。もっとドキドキしたい、私を見てほしい――と空しくなるのだ。
でもそれって、やっぱりまだ「彼が好き」ってこと......。本当の望みに気づいた私は、勇気を出してこの気持ちに賭けてみることにした。
ある計画を胸に、彼の家へ
週末は、予定が合えば裕也の家で、まったり過ごすのが2人の定番。この習慣が「倦怠期」の一因なのかも!? と思わないでもないけれど、今日は「あるコト」をするために、コンビニへ向かった。
目的は「パッケージのいちごが、ハートマークみたいでかわいい」と気になっていた、「氷結® とちおとめ」を買うこと。裕也とつきあって3年、女子力も下がり気味の私。今回の計画には、このキュートなパッケージが不可欠なのだ。
お酒好きの裕也も「お、新しい『氷結』? 期間限定のやつじゃん」と、興味津々。「フルーティでおいしい!」と、気に入ってくれた。よしよし、計画は順調に進んでいるみたい。
ほろ酔い気分のせいか、何気ない会話がなんだか楽しい。裕也の仕事の都合もあって、いつもはなんとなくお泊りをしていたけど、この日は早めに帰ることにした。
本当の気持ちをメモにこめて
でも、私の計画はここからが本番! 実は、多めに買っておいた「氷結® とちおとめ」を、彼の冷蔵庫に置いてきたのだ。あらかじめ作っておいた、今の私の気持ちを正直に書いたメモと一緒に。
「裕也へ
いつも一緒にいてくれてありがとう。
この間は、ひどいこと言ってごめんなさい。
いつだって大好きだよ。これからも、ずっと。」
帰り道も、家についてからもドキドキが止まらない。あんなこと書いて、引かれたらどうしよう......。何も反応がなかったら......。
知らなかった、彼の気持ち
そんなときだった。来た、裕也からメッセージだ......。
「お土産と、メッセージありがとう! すっげーうれしかった」
すっかりご無沙汰だった、ハートいっぱいのスタンプ連発に、一気にしあわせ気分。勇気を出して良かった......とほっとしていたら、なんと電話までかかってきた。別れたあとに電話をくれるなんて、本当にひさしぶり。
裕也がポツポツと、恥ずかしそうに話してくれた。最近、ケンカが多いのを気にしていたこと。もう飽きられたんじゃないかと心配だったこと。
「ミカと家でのんびり過ごせる関係になって、俺はうれしかったけど、ミカは退屈そうだっただろ。でも今日のミカは、楽しそうで、なんか女の子って感じで、ぐっと来た。で、冷蔵庫あけてビックリしたけど、思ったんだ。こんなかわいい彼女、いないって」
いつもの裕也には似合わない言葉に、照れくさいやら、うれしいやら。あれ以来、2人の仲は熱を取り戻した気がする。女子度の高いちょっとした気遣いが、これほど功を奏するなんて。
「キリン 氷結® とちおとめ<期間限定>」350ml缶、オープン価格
倦怠期に効く、ハートマークのお酒がある――。結果報告によろこんだ友だちが広めたせいで、いま「氷結® とちおとめ」は、私のまわりでちょっとした噂になっている。
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写真/寺中一桂, finger heart image via Shutterstock
文/田邊愛理
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