日本でもLGBTに対する理解が進んできてはいます。が、同姓婚が合法化されていない現時点では、LGBTの人々にとっては、けっして暮らしやすい環境とはいえません。
そんななか、来日した外国人LGBTカップルための和装挙式サービス「Equal Wedding Japan」が登場しました。
外国人LGBT向けに日本式挙式のサービス開始
このサービスを発売したのは、ウェディングプロデュースを行う「アッシュ」。
「Equal Wedding Japan」では、男性同士のカップル、女性同士のカップル、トランスジェンダー、それぞれに応じた和装を用意。英語で打ち合わせしながら、京都の町屋、能舞台、ホテル内の和風神殿、東映太秦映画村などで、日本の伝統的な挙式を行うことができます。
すべてのカップルに幸せな結婚式を
なぜ外国人LGBT向けのサービスを始めたのかうかがったったところ、
「LGBTは、世界の7%に達する人口がいながら、その方たちに満足していただけるサービスがないことを知ったから」
とのこと。
そこで、異性愛であれ、同性愛であれ、すべてのカップルがしあわせな結婚式を挙げる権利を等しく持っているというメッセージを込めて、サービス名には「Equal」のワードが入っています。
アッシュは本来、結婚式の牧師や演奏者手配業を30年続けてきた会社。高いホスピタリティを誇る日本のウエディングを、インバウンド需要が増加するいまこそ、世界のカップルに体感してもらいたいという想いもあったそうです。
日本人でもなかなか味わえない幻想的な挙式プラン
プランのなかには、巫女のお世話係や雅楽の演奏などが含まれる、日本の伝統的な神殿挙式も登場。
本格的な日本式設計の神の魂が宿る神聖な「神殿」で行われ、日本古来の厳かな儀式「三三九度の儀」もとりおこなわれます。また、お世話係であるふたりの巫女が、神秘的な舞を見せてくれるとのこと。
日本人でも憧れる、幻想的な日本挙式を挙げることができます。
LGBTというカテゴリーすらない世界へ
クールジャパンが注目されているいま、世界中で日本流の結婚式に憧れるカップルが増加中。
外国にくらべLGBT向けのサービスが少ない日本で、よりストレスを感じずに最高の結婚式を挙げてもらうこと、そしてそれが世界に広がることで、LGBTなんてカテゴリーさえ不要になる時代が訪れるかもしれません。
最後に、「Equal Wedding Japan」の運営者からいただいたメッセージを紹介します。
「私たちのプランを選び、日本を訪れるカップルにとって、日本が忘れられない思い出の場所になるような素敵な結婚式を提供したいと心から願います」
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