本の感想「鈴木さんにも分かるネットの未来」 川上量生
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本の感想「鈴木さんにも分かるネットの未来」 川上量生

2017-02-27 16:22
    懲りずにまた川上会長の本を読みました。



    鈴木さんというのは、スタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーのことで、長らく宮崎駿監督や高畑勲監督と一緒に仕事をしてきた人です。


    川上さんがスタジオジブリに入社した時に、鈴木さんに「ネットとは何かを、ぼくにも分かるように書いてくれ」と言われたそうです。
    鈴木さんはいわゆるアナログ世代の人で、ネットの世界のことはよく知らず、なおかつ理解できたことにしか納得しない人で、その人に対してネットとは何かを説明することに川上さんは苦労したそうです。そしてその答えがこの本ということです。



    つい最近読んだ川上さんの別の本「コンテンツの秘密」同様に、難しくて面白味には欠けました。

    たとえば「ソーシャルメディア」という言葉の定義一つでも、多くの人は「フェイスブックとかツイッターがソーシャルメディアだよ」というくらいの認識で、実際それで別に困らないんですけど、この本ではそうした語句の一つでもはっきりと言語化して一般化して話を勧めていきます。数学の教科書みたいな感じですかね。だから難しくてあまり面白くないです。

    でもそれがまさに「教科書」って感じで、ネットをビジネスとして利用しようとしている人は得られるものがすごく多いのではないかと思います。ネット(ソーシャルメディア)を利用したマーケティングについて触れている章もあります。




    しかし何といってもこの本でぼくが一番が感銘を受けたのは「IT業界はこけおどしに満ちていて、これにネットの内も外も騙されている(川上量生)」ということです。


    つまりIT業界の人たちは、ITについて説明する時わざと難しい専門用語を使い、自分たちがさも賢い専門家で高尚そうに見せているということです。ちなみにこの時使われる難しそうな専門用語をbuzzwordというそうです。

    藤沢数希さんもコンサル界について同じようなことを言ってました。(『コンサルタントというのは、昨日一夜漬けで詰め込んだ知識をさも「私はこの分野で10年やってます」という顔で解説する人たち』)



    僕が思うにたぶんFXの世界もそんな感じです。
    もっとシンプルに説明できそうなことを、自分を大きく見せるために複雑にこねくり回したような表現で説明する文章を、思えばこれまでたくさん見てきました。  

    さすがに流動性のことをリクイディティ、逆張りのことをコントラリアンと言っているのは笑いましたが。

    「この人はすごいなー俺はマーケットのことを全然知らないんだな」と不安になったりもしましたが、あれはそういうカラクリだったんだなとこの本をよんで思い直した次第です。









    2017年に読んだ本 (Sに近いほど実践的)

    S

    A  鈴木さんにも分かるネットの未来   ココ!!
       コンテンツの秘密

    B  コンテナ物語     
       世界を変えた10冊の本
       生き残りのディーリング   
       運命を切りひらくもの      
       借金2000万を抱えた(略















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