本の感想 「生涯投資家」 村上世彰
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本の感想 「生涯投資家」 村上世彰

2019-05-17 21:26

    あの有名な村上ファンドの人の本。Amazonプライムリーディングで読めます。








    ちょっと読んで「これは俺には難しいかも、、」と思ったのですが、語句を調べながらじっくり読むと何とかなりました。すごい面白かったです




    村上さんは「物言う株主」ということで有名で、世間一般のイメージではいけ好かない高慢ちきな金持ちという感じかと思うんてすが、この本を読むとそれは一変すると思います。



    この本では一貫して「コーポレート・ガバナンス」をテーマにしています。

    コーポレート・ガバナンスとは、会社の利害関係者、株主や従業員や取引先などに対して利益を最大化させるために、経営者は最善を尽くす義務があるという概念です。


    村上ファンドでの活動の根本は、基本的にはその概念を日本に浸透させるためのものだというのが一冊通して繰り返し語られます。


    「そんな綺麗ごとでファンドなんてやらないでしょ」と読みながら思ったんですが、金儲けとそうした理念とのジレンマについてもちゃんと中盤以降語られました。




    日本ではじめてのTOB(敵対的買収)や、珍しいプロキシーファイトについても語られます。

    ※プロキシーファイト   株主総会において、株主提案を可決させるために議決権行使にかかわる他の株主の委任状を争奪すること。


    そして村上ファンドといえば、堀江貴文さんが関わったフジサンケイグループ(ニッポン放送)TOBの話もあります。この辺の具体的な話は経済サスペンスさながらで抜群に面白かったです。



    (※株関連のことをつらつら勉強していても思ったのですが、株に関してはファンダメンタルの話は為替よりは全然面白いですね。

    為替は遠い国のでかすぎるテーマが重要だったりするんで、俺には難しすぎるし興味がわきません。

    FXでは、テクニカル偏重派が多数派のイメージがありますが、株ではそうでもないというのもわかる気がします。

    ただ、この村上ファンドのTOBの話も、結局面白いのは人間模様なので、為替のファンダに関してもそこまで深く理解できればまだ興味もわくかもですが、、  )




    村上は強引に会社を買収して、経営者に傲慢に注文をつけて、、、とメディアでは流れるのですが、それも全て「こういう根拠でコーポレートガバナンスを機能させるためだ」と本書で丁寧に説明されると、ふむ確かにと思われました。


    エンタメ面でも教養面でも、読んで損はない本だと思います。




    (ただまあ、、この村上世彰という男。


    父親も金持ちの家に生まれた大物の投資家で、自分は通産省のエリートで、もう最初から住む世界で違うんですよね。

    目的も「日本にコーポレートガバナンスを広めるため」っていうとてつもない崇高なもので。。


    常に将来に不安を抱える俺のような人間から見たら、目的も悩みも次元が高すぎて、まあ羨ましい人生を送ってるなあと思った次第です。)



    ※追記  

    ホリエモンが村上さんについていろいろツイートしてまして、それによると本の内容とはかなり違うようです。まあ確かにこの本に書かれた村上世彰はカッコ良すぎるなとは思いましたが、、







    2019年に読んだ本


    一人の力で(略     cis        90点
    生涯投資家       村上世彰     90点
    死ぬこと以外かすり傷  箕輪康介     80点
    人生の勝算       前田ゆうじ    58点
    シンプルに考える    森川亮      19点








    メモ

    父は有名な実業家であり投資家。台湾うまれのエリート


    村上もお小遣いを10年文前払いで、株をはじめた。

    父は毎年11万円を贈与し
    た。これは贈与税が10万円からかかるので、11万円を贈与すると納税記録が残るから。村上のかねたp
    金だと証明できるから 父は「ありはじめてかえ  下がりはじめて売れ」とよく言っていた
    村上は徹底したシンプルなバリュー投資
    上場すると年間五千万円、多くて数億、数十奥の費用がかかる
    通産省をやめ、ファンドを立ち上げるがそのときに関わったひとたちごすごい。

    オリックスの宮内会長 もと日銀の福井俊彦 福井の紹介で三井住友銀行のトウドリ 安田信託銀行の会長など
    出資しゃたちとの食事が1日に三度はいっていることもあり、食べてたものを吐いては次の会食へむかった
    とにかく日本の コーポレート・ガバナンスを浸透させたいとおもっていた
    仁義を切る
    いくら儲かったのか記述がない
    はじめてのTOB 照英
    公開買い付け
    二割弱のプレミアムをのせて1000えんだった

    通産省じだいにはエジプトで日本を紹介するイベント
    そのときに会ったのが日産の石原会長  小池百合子
    投資術の基本は 期待値 IRR   リスク査定
    投資家として大事なことは 失敗したと気づいたときにいかに素早く思いきった損切りができるか
    下がり始めたら売る決断をいかに速やかにできるか

    メモ  2


    期待値と勝率は別の概念
    iRRが15%以上じゃないと投資対象ではない

    資金循環こそが将来の収益に大事

    投資のリスク査定には定量的分析よりも定性的分析が重要

    数字や指標よりも経営者やビジネスパートナーの性格や特徴をつかむこと

    「食事代あてげーむ」

    投資家と経営者の分離は15正規までさかのぼる  コロンブスの大航海時代

    それが会社の形になったのは 1600年のイギリス東インド会社

    日本の上場企業は、自社株をもたずに経営している取締役がおおい  それはだめ


    悪い経営者とは、株式の持ち合いをして保身に走るやつ

    余剰資金について使い道が明確じゃない

    唐突なゴーン社長と宮内会長(オリックス)の話

    LIXILの瀬戸?哉会長の話も

    ROE もコーポレート・ガバナンスのひとつの指標

    日本ではROEは米国にくらべてすごく低い

    ROEは資産 割る とうきじゅんりえきだからだ

    なぜROEが低いことが悪いことなのか


    リーマンショックで破綻寸前のAIGは株価が1ドルから50ドルへ

    コーポレート・ガバナンスにおいて、累積投票制度は重要

    その好例がAIG 悪い例が東芝

    例えば カルソニックカンセイや日立工機といった会社はTOBで倍近い価格で買い付けられた。これはつまり、
    それまで不当に低き株価
    で放置されていた=コーポレート・ガバナンスが働いていなかったということ  こんか会社は日本にたくさんある。

    これを是正するのが累積投票制度


    プロキシーファイト

    東京スタイルへの投資


    時価総額にしめる現金の割合 PBR
    株主構成を点数かしてスクリーニングする


    東京スタイルに関するプロキシーファイトを巡って、高野社長と伊藤社長と村上で面談。その場で伊藤は激昂。

    プロキシーファイトは負け

    原因はプロキシーファイトがニュースキャスターになり、株価が上がって外国人投資家たにが株をうったからだった。

    外国人投資家は村上に賛成だった。



    株主代表訴訟では、村上は完全なる損になる公算の裁判して和解した。それはコーポレート・ガバナンスのためだった


    IT企業の成長性についてはイメージがつかめず、期待値計算ができないから投資は苦手。サイバーエージェントは買ったが、単にITバブル崩壊後に割安だったから


    楽天はM&Aで大きくなった  三木谷は元銀行にいて、M&Aの専門家だった

    堀江貴史は昔から聡明で、会社は公器だという村上の思想とも似ていた

    堀江が収監直前、タケノコ取りに誘い、「私にできることはないか」と助け船をだしたほど、二人は懇意だった
    いまは二人共同でいろいろと投資している


    ユーシンという会社はコーポレート・ガバナンスが機能していない典型
    赤字決算の時に、社長は日本一の給料をもらっていた  


    日本はかつて番頭制度的だった。
    企業と銀行が互いに株式を引き受け会う増資を繰り返した。これはアメリカなら利益相反として規制されている(なぜ!?)

    尾上縫事件

    デットガバナンス

    エクイティガバナンス

    日本のコーポレート・ガバナンスの遅れは数字にはっきり出ている。違うのはPBR
    日本のPBR は1くらい アメリカは三倍強
    計算すると日本とアメリカの上場企業の純資産はほぼ変わらないということ


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