【VOCALOID Editor】奈々様ビブラートとボカロのビブ調整の話。
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【VOCALOID Editor】奈々様ビブラートとボカロのビブ調整の話。

2018-09-02 12:25

    こんにちは。
    ほそぼそとボカロP活動を続けておりますNAOSHI*と申します。

    技術的な記事を書くのは初めてです。

    私見的な部分が含まれておりますので、参考程度に見てやってください。



    それでは今回のテーマはズバリ「ボカロのビブラート調整」でございます
    タイトルにもある通りVOCALOID Editor、私の環境がV4なのでメインフォーカスしていますが総てのEditorに共通した話もありますのでそんな感じで。


    さて、ビブラート調整について、界隈では色んな言説がとびかっているように思われます。
    中でも、「デフォルトはベタ打ち感丸出しでダサい、クソ」って豪語する方が多いです。
    「デフォビブは全部長さ0にしてピッチベンドで書け!!」という過激派なPさんもみかけたことがありますね。

    最近私はデフォビブそこまで悪かないと思っているんですが、ひとまず「いいビブラート」の定義について話を進めていきたいと思います。


    ☆良いビブラートとは何か?


    いいビブラートって何でしょう。
    Pである貴方はボカロにどんな歌を歌ってほしいでしょうか。

    曲調やボカロのパーソナリティにもよると思うんですが、多くの方の共通認識として「上手な歌を歌わせたい」という思惑があると思うのです。


    じゃあ上手い歌、もとい「上手く聴こえる歌」ってどういう風に作るんだろう。ビブラートから作れるのでしょうか。

    という事で表題の「奈々様ビブラート」が出てきます。プロの歌手に学びましょう。とりあえず奈々様の歌を聴いとけ。ビブラートに特に注意して。(ようつべのリンクですみません)
    水樹奈々様の歌を聴く

    いかがでしたか?プロ歌手やからそりゃ上手いの当たり前や、という感想もあるでしょうが。
    ある程度伸ばす音に対して非常に安定したビブラートが必ずかけられていること、お気づきになられたでしょうか。
    あまりにもすんなり入ってくるので、注意して聞かないとビブラートをかけていることに最初は気付けない箇所もあると思います。


    これはいわゆる「ボックス型ビブラート」という奴です。奈々様ビブラートと言いましたが別に奈々様の専売特許という訳でもなく、修練を積み重ねてきたプロの歌手なら大体このビブラートをかけています。ただ、私なりに聴き比べてみても奈々様はズバ抜けて綺麗にかけてますね。
    ボックスというのは、すなわち波形を見ると長方形であるということ、ビブラートの芯がずれずに振幅が一定であるという事になりますね。
    芯が上や下にズレると上昇/下降形、振幅がずれると菱形ビブラートなんて言われたりします。

    理由はよくわからんのですが、ボックス型ビブラートが好まれる理由としては少なくとも2点あるかな、と私は考えています。

    一つは安定感です。ボックス型ビブラートは安定しているため、聴き手に安心を与えます。
    もう一つは記憶です。音楽を聴く人、というか生きとし生ける人は、基本的にプロ歌手の歌を聴いて育ち、その歌い方が無意識のうちに記憶されます。その中でボックス型ビブラートがスタンダードとなり、ビブラートをかけていない歌に味気無さを覚えたり、不安定な歌に対して「なんか違う」と拒否反応を起こすわけです。

    …まとめると、綺麗なボックス型のビブラートをかけることが、「上手な歌」と認識させることに一役買っているという事です。


    ☆ベタ打ちビブラートは悪くない?


    上記を踏まえたうえで、ボックス型のビブラートってどうやってかけるのさ、って話になりますが、VOCALOID Editorではデフォルトでかかるようになってます。
    そもそもパラメータが振幅と周期をいじるものなので、この点実に分かりやすいですね。
    デフォルトを長さ0にしてベンドで書くとなると、相当鉛筆入力が上手じゃないとうまくかからないですし、「調子っぱずれの歌を歌わせたい」などという思惑がない限り自分で書くという行為は不毛ですね。と私は思います。
    (CeVIOはなんか違うらしいのですが、使ったことないので割愛します)


    じゃあベタ打ちでいいじゃんか、と思うかもしれないですが、
    個人的な感覚ですが、ベタ打ちビブラートはなんというか、しつこいんですよね。このしつこさの原因を探っていきたいと思います。

    以下のリンクは、DAMのページでボックス型ビブラートについて解説したものです。
    CLUB DAMのビブラート解説

    カラオケの採点をするとこのビブ形が判定されて記号で出てきます。振幅が小さく周期が普通のB-1ビブラートが、ポップスのシーンなどでよく使われ採点に於いても加点が高いビブラートとなっているようです。
    ビブラートの振幅と周期による位置づけ、これは便利なので以後使用していこうと思います。

    さて、奈々様のビブラートとボカロのベタ打ちビブラートを聴き比べてみると、ボカロのベタ打ちビブラートは振幅がデカいようだ、ということに気が付きます。「オー」という音が振幅がデカすぎて「オゥオゥオゥオゥ」って聞こえたりします。

    つまり、記号による位置づけにおいて奈々様ビブラートがB-1、ベタ打ちのビブラートはB-2からB-3にあたるということですね。
    ベタ打ちビブラートに嫌悪感を覚える人は一定数いると思うのですが、別にそれはベタ打ちだからではなく、「振幅がデカいがゆえに、自分の記憶にある自然で上手なビブラートのイメージから外れてコレジャナイ感が生まれてしまう」という事だと思うのです。

    という訳で、上手い歌を歌わせたいのであればやっぱり多少は弄んないといけないようです。


    ☆どうやっていじる?


    大丈夫です。すごい楽なやり方をお教えします。プリセットを使うのです。

    私が最近購入してバイブルにしている本があるのですが、NormalかSlightがお勧めだよ、とそこには書いてあります。
    概ねそんな感じはするのですが、上記の内容を踏まえてもう少し踏み込んでいきましょう。
    ベタ打ちはNormalのType1です。ということで、これより振幅が少な目のプリセットを探せばよいという事になりますね。それが下記画像にある「Normal Type2」「Slight Type2」です。





    ビブラートの始点についてですが、いろいろ前後させてみてしっくりくる位置を探してください。ある程度長い音符には当然かけるべきですが、曲のテンポなどにもよります。

    始点も、デフォルトだと決まった位置からかかるのでちょっと画一的になってしまいがちです…

    因みに、私はこんなやり方も使っていました(手前味噌ですが、紹介させてください…)


    上記の曲を作る際には、直線ツールで弄ってビブラート調整をしていました。プリセットじゃなく自分で弄りたいな、ってときは、鉛筆じゃなく直線ツールを使うのがお勧めです。比較的ラクだし、そもそも声の振幅や周期ってミスでもない限り急に上下動しないです。


    上の図は1番の終わりです。周期が最初はちりめんビブラートっぽく、そしてだんだん緩やかになっていきます。振幅は一定で小さめです。位置的にはA-1→B-1への遷移といったところです。


    ☆まとめ!

    ・振幅を小さめにしてボックス型ビブラートをかけよう!
    ・とりあえずNormal Type2かSlight Type2をかけよう!
    ・自分で弄るにしても直線ツールをつかおう!


    次は「日本語ライブラリに無理やり自然な英語を歌わせる話」でも書こうかなと思っております。


    ご質問、ご意見、どしどしお待ちしております!
    最後までお読みいただきありがとうございました!


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