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週刊『夏野総研』vol.561【「政府の巨額支援=三途の川の渡し賃」】
▼第561号
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2023/12/05
夏野剛メールマガジン 週刊『夏野総研』
vol.561
【「政府の巨額支援=三途の川の渡し賃」】
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《目次》
01.時事ネタ解説
02.先週の出来事
03.Reading the world
04.Q&A
05.Product Lab
06.Good Food Good Life
07.時事ネタキュレーション
08.編集後記
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
【01.時事ネタ解説】
日々のニュースも見方を変えればいろいろなことが見えてくる。当コーナーは未来を読むためのニュースを、私が解説していくものです。
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《国内ニュース》
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◆SBI証券、米ドル・円の為替手数料を無料に 外為取引で
https://s.nikkei.com/3uQGrlJ
〈要約〉
SBI証券が外国為替取引における米ドル・円の為替手数料を無料にすると発表。楽天証券も手数料を引き下げる。
〈コメント〉
金融商品の手数料無料化を続々と進めているSBI。攻めが凄いな。
消耗戦になったとしても、ここでモバイル事業への投資で弱っている楽天を一気に引き離そうという戦略だろう。
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◆LINEヤフー、約40万の個人情報流出の可能性--統合後も問題繰り返す背景に韓国親会社か
https://bit.ly/46NxzKV
〈要約〉
LINEヤフーが不正アクセスで約40万件の個人情報流出の可能性を明らかに。韓国経由で旧LINEの社内システムに不正アクセス。経営統合後の問題増大で信頼低下に影響か。
〈コメント〉
これまでにも個人情報保護に関する問題を何度か起こしているし、前例から対策を急ぐべきだった。
もともとYahoo!も情報管理が甘い会社だったし、今回の情報流出もその歴史を引きずっていることが原因なのかもしれない。
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◆政府クラウド、提供事業者に「さくらインターネット」を選定…初の日本企業
https://bit.ly/46G3pti
〈要約〉
政府クラウドの提供事業者として、日本の「さくらインターネット」が選定された。
これまで選ばれていたのは米国企業のみで、初めて日本企業が選ばれた。2025年までに要件を満たす必要がある。
〈コメント〉
政府が取り組むクラウド選定で「なんちゃってクラウド」ではなく、ようやくちゃんとしたクラウドサービス企業が選ばれたことは喜ばしいこと。
ただ、クラウドは基本的にデータを全世界に分散保管する技術だ。その中で「政府クラウド」の定義がどうなのかは謎だけど。
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週刊『夏野総研』vol.560【ガザ侵攻で崩れる「核の均衡」、現実味増す“最悪のシナリオ”】
▼第560号
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2023/11/28
夏野剛メールマガジン 週刊『夏野総研』
vol.560
【ガザ侵攻で崩れる「核の均衡」、現実味増す“最悪のシナリオ”】
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《目次》
01.時事ネタ解説
02.先週の出来事
03.Reading the world
04.Q&A
05.Product Lab
06.Good Food Good Life
07.時事ネタキュレーション
08.編集後記
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
【01.時事ネタ解説】
日々のニュースも見方を変えればいろいろなことが見えてくる。当コーナーは未来を読むためのニュースを、私が解説していくものです。
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《国内ニュース》
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◆DAZN退会、執拗な引き留めが物議...電話orチャットで手続き求める 消費者庁の見解は
https://bit.ly/47R1u61
〈要約〉
「DAZN」の退会手続きの難しさがX(旧ツイッター)で話題に。公式サイトでは電話やチャットへの連絡が必要で、手間がかかるとの声多数。
〈コメント〉
この種のトラブルは続く一方だ。背景にあるのは、消費者庁の力が足りないことだろう。
解決策としては、消費者庁が持つ権限をもっと強化すること。さらなる監視と改善指導ができるような形が必要だ。
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◆GMOインターネットグループ、生成AI活用で約9万6,000時間の業務時間創出 従業員数の約10%にあたる600人分相当
https://bit.ly/47PYlmT
〈要約〉
GMOインターネットグループは、生成AIの活用により約9万6,000時間の業務時間を創出し、約600人相当の従業員に相当すると発表。
パートナーの66%が生成AIを活用し、96%が業務時間を創出したと回答。また、95%が生成AI活用で仕事の質向上を実感しているという。
〈コメント〉
実際にどのような活用をしているのか、生成AIの具体的な活用方法に興味はあるが、効果を時間という観点で可視化し得たことの意義は大きい。
こういったデータに基づく効果の証明は、企業がAIを導入する上での重要な判断材料となり得ると思うからだ。
「AIを使う」というのはだいたい抽象的なイメージが多い。ここで提示されたデータによって、新たな導入意欲を駆り立てられるのではないか。
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◆夫婦の出会い、4人に1人がマッチングアプリ 職場と同率首位に
https://bit.ly/3QWoSYO
〈要約〉
マッチングアプリでの出会いが結婚のきっかけとなった人は4人に1人で、職場の出会いと同率首位となったことが調査で判明。
マッチングアプリの利用者は「手軽に出会える」ことが主な動機で、特に20代の利用が多かった。
〈コメント〉
マッチングアプリは市民権を完全に得たな。かつては怪しい「出会い系」の烙印を押されていたが、今では新たな出会いのプラットフォームのメインストリームになりつつある。素晴らしいスマホ革命とも言える。
いまやあの『ゼクシィ』も参入しているし、テレビCMでも「真剣な出会い」を謳うサービスも増えている。そして、時間とともにネットでの出会いを敬遠している年配者も少なくなる。
マッチングアプリは今後、恋愛や結婚の新たなスタンダードとなること間違いない。
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週刊『夏野総研』vol.559【「田舎ののどかさ」に隠された不都合な真実】
▼第559号
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2023/11/21
夏野剛メールマガジン 週刊『夏野総研』
vol.559
【「田舎ののどかさ」に隠された不都合な真実】
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《目次》
01.時事ネタ解説
02.先週の出来事
03.Reading the world
04.Q&A
05.Product Lab
06.Good Food Good Life
07.時事ネタキュレーション
08.編集後記
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
【01.時事ネタ解説】
日々のニュースも見方を変えればいろいろなことが見えてくる。当コーナーは未来を読むためのニュースを、私が解説していくものです。
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《国内ニュース》
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◆スマホが売れない時代 「5年は使う」「故障しない限りは」...毎年は買い替えないユーザーたち
https://bit.ly/49Mwm9M
〈要約〉
スマートフォンの買い替え期間が長くなっており、2023年上期の出荷台数は減少。価格上昇や値引き販売減少が理由。
人気メーカーが87%を占めるが、壊れにくいためユーザーは毎年買い替えを必要と感じない。2023年度通期の出荷台数は過去最少と予測されている。
〈コメント〉
スマホのバッテリーの寿命って大体2年くらいでストレスを感じ始めるようになる。そこが買い替えの最適なタイミングなのかも。
逆に、それ以上使っている人は動作が遅くなったり、画面が割れていても「次に発表されたら買う」とズルズルと引き伸ばしている印象。
悪いことは言わないので、ストレスを感じるようになったら変えることをオススメする。毎日使い、四六時中利用するものであるから、こだわってもバチは当たらない。
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◆“ポイント力”で実店舗拡大する「楽天ペイ」 SPU改定は「影響ない」
https://bit.ly/49GNmxY
〈要約〉
楽天ペイが実店舗での拡大を図るため、楽天ポイントカードを楽天ペイターミナルで利用できるようになった。
楽天ユーザーの拡大が見込まれる。楽天ペイで支払う場合も、ポイントカードと楽天ペイを2回提示する必要があるが、今後は1回で完結できるようにする予定。
〈コメント〉
楽天ポイントの真の価値は疑問だ。
たしかに、これらは販売促進の手段として設けられているし、消費者にはお得に感じるかもしれない。
しかし、これが本当に無料で提供されているのか、それとも何かしらの形で消費者にコストが回っているのかは判断が難しい。
例えば、ECサイトで送料無料の場合には、商品価格に送料が含まれていると考える。同様に、ポイント還元も商品やサービスの価格に上乗せされている可能性がある。
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◆アマゾンの国内投資1兆2000億円 22年、物流拠点増設
https://s.nikkei.com/40IPst7
〈要約〉
アマゾンジャパンが2022年に日本への直接投資を1兆2千億円以上に増やした。物流拠点の増設や雇用確保に使われ、将来の配送ルートの効率化にも注力する。
〈コメント〉
1兆2000億円規模の投資額は、日本企業が投資を発表するときと比べて桁違いだ。
国内企業が「大規模投資」をしてもせいぜい数百億円規模であることが多い。さすがはAmazonだし、すさまじい規模感。それくらい日本にはポテンシャルがあるということだ。
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