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週刊『夏野総研』vol.560【ガザ侵攻で崩れる「核の均衡」、現実味増す“最悪のシナリオ”】
▼第560号
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2023/11/28
夏野剛メールマガジン 週刊『夏野総研』
vol.560
【ガザ侵攻で崩れる「核の均衡」、現実味増す“最悪のシナリオ”】
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《目次》
01.時事ネタ解説
02.先週の出来事
03.Reading the world
04.Q&A
05.Product Lab
06.Good Food Good Life
07.時事ネタキュレーション
08.編集後記
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
【01.時事ネタ解説】
日々のニュースも見方を変えればいろいろなことが見えてくる。当コーナーは未来を読むためのニュースを、私が解説していくものです。
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《国内ニュース》
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◆DAZN退会、執拗な引き留めが物議...電話orチャットで手続き求める 消費者庁の見解は
https://bit.ly/47R1u61
〈要約〉
「DAZN」の退会手続きの難しさがX(旧ツイッター)で話題に。公式サイトでは電話やチャットへの連絡が必要で、手間がかかるとの声多数。
〈コメント〉
この種のトラブルは続く一方だ。背景にあるのは、消費者庁の力が足りないことだろう。
解決策としては、消費者庁が持つ権限をもっと強化すること。さらなる監視と改善指導ができるような形が必要だ。
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◆GMOインターネットグループ、生成AI活用で約9万6,000時間の業務時間創出 従業員数の約10%にあたる600人分相当
https://bit.ly/47PYlmT
〈要約〉
GMOインターネットグループは、生成AIの活用により約9万6,000時間の業務時間を創出し、約600人相当の従業員に相当すると発表。
パートナーの66%が生成AIを活用し、96%が業務時間を創出したと回答。また、95%が生成AI活用で仕事の質向上を実感しているという。
〈コメント〉
実際にどのような活用をしているのか、生成AIの具体的な活用方法に興味はあるが、効果を時間という観点で可視化し得たことの意義は大きい。
こういったデータに基づく効果の証明は、企業がAIを導入する上での重要な判断材料となり得ると思うからだ。
「AIを使う」というのはだいたい抽象的なイメージが多い。ここで提示されたデータによって、新たな導入意欲を駆り立てられるのではないか。
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◆夫婦の出会い、4人に1人がマッチングアプリ 職場と同率首位に
https://bit.ly/3QWoSYO
〈要約〉
マッチングアプリでの出会いが結婚のきっかけとなった人は4人に1人で、職場の出会いと同率首位となったことが調査で判明。
マッチングアプリの利用者は「手軽に出会える」ことが主な動機で、特に20代の利用が多かった。
〈コメント〉
マッチングアプリは市民権を完全に得たな。かつては怪しい「出会い系」の烙印を押されていたが、今では新たな出会いのプラットフォームのメインストリームになりつつある。素晴らしいスマホ革命とも言える。
いまやあの『ゼクシィ』も参入しているし、テレビCMでも「真剣な出会い」を謳うサービスも増えている。そして、時間とともにネットでの出会いを敬遠している年配者も少なくなる。
マッチングアプリは今後、恋愛や結婚の新たなスタンダードとなること間違いない。
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週刊『夏野総研』vol.559【「田舎ののどかさ」に隠された不都合な真実】
▼第559号
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2023/11/21
夏野剛メールマガジン 週刊『夏野総研』
vol.559
【「田舎ののどかさ」に隠された不都合な真実】
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《目次》
01.時事ネタ解説
02.先週の出来事
03.Reading the world
04.Q&A
05.Product Lab
06.Good Food Good Life
07.時事ネタキュレーション
08.編集後記
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
【01.時事ネタ解説】
日々のニュースも見方を変えればいろいろなことが見えてくる。当コーナーは未来を読むためのニュースを、私が解説していくものです。
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《国内ニュース》
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◆スマホが売れない時代 「5年は使う」「故障しない限りは」...毎年は買い替えないユーザーたち
https://bit.ly/49Mwm9M
〈要約〉
スマートフォンの買い替え期間が長くなっており、2023年上期の出荷台数は減少。価格上昇や値引き販売減少が理由。
人気メーカーが87%を占めるが、壊れにくいためユーザーは毎年買い替えを必要と感じない。2023年度通期の出荷台数は過去最少と予測されている。
〈コメント〉
スマホのバッテリーの寿命って大体2年くらいでストレスを感じ始めるようになる。そこが買い替えの最適なタイミングなのかも。
逆に、それ以上使っている人は動作が遅くなったり、画面が割れていても「次に発表されたら買う」とズルズルと引き伸ばしている印象。
悪いことは言わないので、ストレスを感じるようになったら変えることをオススメする。毎日使い、四六時中利用するものであるから、こだわってもバチは当たらない。
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◆“ポイント力”で実店舗拡大する「楽天ペイ」 SPU改定は「影響ない」
https://bit.ly/49GNmxY
〈要約〉
楽天ペイが実店舗での拡大を図るため、楽天ポイントカードを楽天ペイターミナルで利用できるようになった。
楽天ユーザーの拡大が見込まれる。楽天ペイで支払う場合も、ポイントカードと楽天ペイを2回提示する必要があるが、今後は1回で完結できるようにする予定。
〈コメント〉
楽天ポイントの真の価値は疑問だ。
たしかに、これらは販売促進の手段として設けられているし、消費者にはお得に感じるかもしれない。
しかし、これが本当に無料で提供されているのか、それとも何かしらの形で消費者にコストが回っているのかは判断が難しい。
例えば、ECサイトで送料無料の場合には、商品価格に送料が含まれていると考える。同様に、ポイント還元も商品やサービスの価格に上乗せされている可能性がある。
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◆アマゾンの国内投資1兆2000億円 22年、物流拠点増設
https://s.nikkei.com/40IPst7
〈要約〉
アマゾンジャパンが2022年に日本への直接投資を1兆2千億円以上に増やした。物流拠点の増設や雇用確保に使われ、将来の配送ルートの効率化にも注力する。
〈コメント〉
1兆2000億円規模の投資額は、日本企業が投資を発表するときと比べて桁違いだ。
国内企業が「大規模投資」をしてもせいぜい数百億円規模であることが多い。さすがはAmazonだし、すさまじい規模感。それくらい日本にはポテンシャルがあるということだ。
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週刊『夏野総研』vol.558【コンテンツ業界の大物に言われた「衝撃の一言」】
▼第558号
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2023/11/14
夏野剛メールマガジン 週刊『夏野総研』
vol.558
【コンテンツ業界の大物に言われた「衝撃の一言」】
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《目次》
01.時事ネタ解説
02.先週の出来事
03.Reading the world
04.Q&A
05.Product Lab
06.Good Food Good Life
07.時事ネタキュレーション
08.編集後記
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
【01.時事ネタ解説】
日々のニュースも見方を変えればいろいろなことが見えてくる。当コーナーは未来を読むためのニュースを、私が解説していくものです。
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《国内ニュース》
◆楽天グループ、迫る8000億円社債償還 綱渡りの証券株追加売却
https://s.nikkei.com/49qcYiF
〈要約〉
楽天グループは、傘下の楽天証券株をみずほフィナンシャルグループに約870億円で売却することを発表。
証券上場計画の難航からの措置で、2024年から2年間で8000億円の社債償還額に対応するための綱渡りの資金調達が続いている。
◆楽天 9か月間の決算 2084億円の赤字 携帯基地局の整備が負担に
https://bit.ly/3udipkL
〈要約〉
楽天グループは9か月間で2080億円の赤字を出し、5期連続の赤字。売上高は過去最高で1兆4912億円に増加。
しかし、携帯電話事業が赤字の要因で、業績改善が課題。携帯電話事業は2026年度に黒字化を目指している。
◆みずほ、楽天証券に900億円追加出資へ 年内上場困難で
https://s.nikkei.com/3QyZHvw
〈要約〉
みずほFGが楽天証券に900億円追加出資し、出資比率は5割弱になる見通し。
楽天証券の年内上場が困難となり、出資によって資金を確保することとしている。
◆楽天プラチナバンド、消極的な基地局計画の訳
https://s.nikkei.com/49K4Qd1
〈要約〉
楽天モバイルがプラチナバンドの利用を開始する予定。総務省が周波数再割当制度を設けた。
〈コメント〉
一連のニュースはいずれも楽天の資金調達関連だが、楽天にとってはまさにここが正念場。
モバイル事業は既存3キャリアがそうであるように大した競争もなく、そして免許に守られているオイシイビジネス。
つまり、もしこの局面をうまく乗り切ればモバイル事業は、5年後、10年後のキャッシュカウ事業に成長するだろう。
楽天の資金調達能力が、そして三木谷さんの手腕が今こそ試されている。
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◆楽天モバイル 無制限プランでデータを「17テラ」使っても影響ない?広報が示した“まさかの回答”
https://bit.ly/3QAfXw7
〈要約〉
楽天モバイルの無制限プランで17テラバイトのデータ使用者に影響なし。しかし、他の利用者の速度低下懸念も。
〈コメント〉
大量データを使う人はほんの一握りで、その事例が取り上げられること自体が楽天モバイルや無制限プランの存在を強調する形になる。
言い換えれば、これは間接的な広告になると思うし、かえってポジティブなニュースでは?
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◆「1円スマホ」撲滅へ 転売ヤー防ぐ省令改正 “白ロム割“も規制対象に
https://bit.ly/47vdfPc
〈要約〉
総務省が新プランを発表し、端末と回線の割引額を引き上げる一方、割引率の上限を設け、白ロム販売を規制。
過度な割引と転売ヤーの問題に対処する。
〈コメント〉
いまだにわからないのは、総務省がなぜそのビジネスモデルに介入するのかということ。
コピー機や家庭用のインクジェットプリンター、ウォーターサーバーだって、初期の販売価格がかなり低く設定されている。そして、消耗品や補充品の販売から利益を得るビジネスモデルだ。それは1円スマホだって同じモデルだ。
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