​​​​▼第612号
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                     2025/03/04

夏野剛メールマガジン 週刊『夏野総研』
          vol.612
           【「MBO断念」がセブンイレブンを救う】
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《目次》
01.先週の出来事
02.時事ネタPICKUP15
03.フカボリBiz
04.Q&A
05.ありか、なしか!
06.時事ネタ キュレーション
07.編集後記

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【01.先週の出来事】
社会問題からプライベートな話題、訪れたレストランまで、「先週あったこと」をベースに、夏野剛の頭の中やプライベートを覗いていくコーナーです。
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◆2025/02/24-2025/03/02

 日本維新の会が「高校授業料の無償化と引き換えに、与党の予算案に賛成する」ということで与野党の攻防が一段落した。

 しかし、この議論を見ていて不思議に思った事がある。政治家は現実を理解しているのだろうか、ということだ。
 今回の高校の授業料の無償化は、主に私立高校に通わせている家族の負担を減らそうという考え方で、その考え方自身には一定の理屈がある。
 高校の運営というのは公立でも私立でも同じようにコストがかかる。つまり、公立は税金で学費を補填しているに過ぎない。
 余裕のある私立を優遇しているというわけではなく、私立か公立かに限らず、お金の負担を気にせず学校を選べるというのは、学校間の競争を促進する意味でもいいことである。

 しかし、ここで大きな問題がある。今回の「無償化」は授業料だけなのだ。