• うにゅほとの生活2843

    2019-09-22 01:218時間前

    2019年9月21日(土)

    何の日シリーズで手軽に日記を済ませようかと、今日の日付で検索してみると、
    「今日、宮沢賢治の忌日なのか」
    「きじつ?」
    「命日のこと」
    「ぎんがてつどうのよるのひと?」
    「そうそう」
    「◯◯、ぎんがてつどうのよる、すきだよね」
    「好きだぞ」
    「クリスマスのとき、まいとし、ぎんがてつどうのよるみるもんね」
    「恒例行事だよなあ」
    クリスマスイヴの夜、劇場版・銀河鉄道の夜をふたりで観賞する。
    儀式のようなものだ。
    「あと三ヶ月でクリスマスか……」
    「うん」
    「時間が経つのが早すぎて、ちょっと怖いくらいだ」
    「そかな」
    「××も、俺と同じくらいの年になれば、嫌でもわかるよ」
    「◯◯、そのときなんさい?」
    「──…………」
    「──……」
    「考えないことにしよう」
    「うん……」
    たぶん、そのころには、時の流れはもっと早くなっているのだろう。
    「代わりに、楽しいことを考えましょう」
    「はい」
    「××の誕生日、もうすぐだな」
    「うん!」
    「誕生日プレゼント、欲しいものある?」
    「ない!」
    清々しいまでの即答である。
    「じゃあ、今年も、当日をお楽しみに」
    「はーい」
    さて、今年は何をプレゼントしようか。
    幾つか候補はあるが、まだ絞りきれてはいない。
    とびきりの笑顔を見るために、今年も頑張って選ぶことにしよう。




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  • うにゅほとの生活2842

    2019-09-21 00:35

    2019年9月20日(金)

    Switch用の43インチディスプレイを、PCのメインディスプレイにすることにした。
    「でも、付属のスタンドじゃデスクが狭くなっちゃうだろ」
    「うん」
    「そこで、今朝届いたこいつの出番だ」
    巨大な平たい段ボール箱を叩き、得意げに口を開く。
    「──壁寄せテレビスタンド!」
    「おー」
    ぱちぱち。
    「こいつを組み立ててディスプレイを壁に寄せれば、あら不思議。デスクの上に広々としたスペースが!」
    「なるほど……」
    「良い考えだと思わないか?」
    「いくらしたの?」
    「──…………」
    「──……」
    「いちー……」
    「いち?」
    「まん、えんと、ちょっと……」
    正確には、19,590円である。
    嘘は言ってない。
    「ぱそこん、かったばっかしなのに……」
    うにゅほが、小さく溜め息を漏らす。
    「……すみません。せっかくだから、環境も変えたくて」
    「かうとき、そうだんしてね」
    「はい……」
    「──…………」
    じ。
    うにゅほが、俺の目を覗き込む。
    「──…………」
    「──……」
    「……すみません、本当は19,590円です」
    「やっぱし」
    「わかりますか」
    「わかります」
    「そうですか……」
    「だめっていわないから、そうだんしてほしい」
    「はい……」
    自らの情けなさにうなだれる俺の手を、うにゅほが力強く握る。
    「ほら、くみたてるんでしょ」
    「うん」
    「てつだうから」
    「ありがとうございます……」
    ハサミを取り出し、段ボール箱を開封していく。
    ちょっとした大掃除を兼ねつつ組み立てと設置を終えたのは、一時間半後のことだった。
    「うわ、でか」
    「おっきいねえ……」
    43インチという大きさは嫌と言うほど知っていたが、PC用のメインディスプレイにするとなれば話は別だ。
    「これ、地味に4Kなんだよな」
    「よんけー」
    落としておいた壁紙を開く。
    「ほら」
    「わ、きれい!」
    「サブディスプレイの四倍の解像度だからな。そりゃ綺麗だわ」
    「かい、あった?」
    「あったあった」
    慣れるまで時間は掛かるだろうが、画面の広さと画質は魅力的だ。
    「よし、YouTubeで4K対応の動画見ようぜ!」
    「おー!」
    久し振りにうにゅほを膝に乗せて、超高画質の動画に見入るのだった。




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  • うにゅほとの生活2841

    2019-09-20 00:39

    2019年9月19日(木)

    「咳に、痰が絡まなくなってきた」
    「かぜ、なおってきたのかな」
    「そうかも」
    「よかったー……」
    「空咳は出るけど、痰が切れない咳よりましかな」
    「あれ、くるしいもんね」
    「あと──」
    ゴミ箱に視線を向ける。
    「……痰をくるんだティッシュの量がヤバいことになる」
    「かぜのきん、すーごいはんしょくしてそう……」
    「触っちゃダメだぞ」
    「うん」
    「あと、部屋ではマスク外しちゃダメ」
    「わかってます」
    俺のマスクとうにゅほのマスクで二重の防護になってはいるが、それでも安心とは言いがたい。
    互いに別の部屋で過ごすべきなのかもしれないが、そういうわけにも行かないのが実情だ。
    「これだけ風邪の菌を撒き散らしてると、伝染らないか心配だよ」
    「ますくしてるから、だいじょぶ」
    「手も洗わないとダメだぞ」
    「てーも?」
    「手、繋ぐだろ」
    「うん」
    「そうすると、風邪の菌が手につく」
    「あー」
    「その手で料理をしたり、ものを掴んで食べたりすると──」
    「かぜ、うつる……」
    「その通り」
    「りょうりするとき、てーあらってるから、だいじょぶとおもう……」
    「ならいいけど」
    「でも、きーつけます」
    「お願いします」
    ぺこり。
    なんとなく、頭を下げ合う。
    「あ、◯◯、きょううがいした?」
    「いや、まだ」
    「しないとだめだよ」
    「はい」
    俺専用の看護師は、優しくも厳しいのだった。




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