うにゅほとの生活1638
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うにゅほとの生活1638

2016-05-25 23:43

    2016年5月25日(水)

    「よい……ッ、しょお!」
    30kgの米袋を、一息に持ち上げる。
    「……重ッ!」
    「◯◯、てつだう?」
    「大丈夫、大丈夫」
    米袋をガレージへと運び入れ、ぐるぐると腕を回す。
    腕力が落ちている気がする。
    「おこめ、おもかった?」
    「それなりかな」
    「なんきろ?」
    「30kg」
    「さんじゅっきろ……」
    何事か考え込んでいたうにゅほが、不意に目を伏せて言った。
    「……いつも、だっことか、おんぶとか、ごめんね」
    「なんで謝る」
    「だってわたし、おこめよりおもい……」
    「あー」
    言いたいことは理解した。
    「××さん、重心ってわかる?」
    「じゅうしん?」
    小首をかしげる。
    「ここに、捨てようと思っていた2kgの鉄アレイがあります」
    「はい」
    うにゅほに鉄アレイを手渡す。
    「重い?」
    「おもくない」
    「じゃあ、鉄アレイを持ったまま右手を前に持ち上げて」
    「はい」
    「重い?」
    「お、も……いぃ……」
    鉄アレイを受け取り、元の場所に戻す。
    「抱っこするときは密着するし、××も、俺が持ちやすいよう体勢を整えますね」
    「はい」
    「そうすると、重心が安定します」
    「はい」
    「だから、××を重いって思ったことはありません」
    「そうなんだ……」
    「それに──」
    「わ」
    うにゅほを高い高いしたあと、いつものように抱っこする。
    「米袋を抱っこしても、嬉しくないし」
    「……うへー」
    てれりと笑う。
    「よーし、部屋までダッシュ!」
    「おー!」
    と、勢いよく駆け出したものの、階段はさすがにきつかった。
    体力づくり、しよう。




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