うにゅほとの生活1758
閉じる
閉じる

新しい記事を投稿しました。シェアして読者に伝えましょう

×

うにゅほとの生活1758

2016-09-23 23:37

    2016年9月23日(金)

    「──けほ、ごほッ!」
    喉の痛みを追い出すかのように、空咳を繰り返す。
    風邪だろうか。
    そうかもしれない。
    「ゔー……」
    「はい、ますく」
    「むぐ」
    〈だーれだ!〉を思わせる体勢で、うにゅほが俺にサージカルマスクをつけてくれる。
    背後からだと言うのに器用なものだ。
    「ひきはじめが、かんじん」
    まったくその通りである。
    「あし、つめたくない?」
    「冷たい……」
    「くつしたはかないと、だめだよ」
    そう言って、靴下を履かせてくれる。
    「さむけ、しない?」
    「する……」
    「まっててね」
    そう言って、半纏を出してくれる。
    至れり尽くせりである。
    「かぜぐすり、のんだ?」
    「まだ……」
    「うーろんちゃ、いる?」
    「いる……」
    「さむけ、まだする?」
    「する……」
    「あったかく、する?」
    「する……」
    「わかった」
    パソコンチェアを反転させると、うにゅほが俺の膝に腰を下ろした。
    「ぎゅーして」
    「ぎゅー」
    「あったかい?」
    「あったかい……」
    本当に、至れり尽くせりである。
    いつまでもうにゅほに甘えていたい気持ちもあるが、心配をかけてはいけない。
    ひき始めのうちに、さっさと治してしまおう。




    バックナンバーはこちらから
    ヤシロヤ──「うにゅほとの生活」保管庫


    動画版はこちら

    広告
    コメントを書く
    コメントをするには、
    ログインして下さい。