うにゅほとの生活1759
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うにゅほとの生活1759

2016-09-24 23:37

    2016年9月24日(土)

    図書館から帰宅し、自室の扉を開けたときのことだ。
    「──……?」
    一瞬、何が起こったのかわからなかった。
    「さむい!」
    うにゅほが自分の両腕をさする。
    そう、寒いのだ。
    外は汗ばむほどの陽気であるにも関わらず、室内だけが冬のように寒い。
    数秒ほど考え込んで、ようやく思い至る。
    「──あ、エアコンか!」
    「うん」
    「試運転してたのかな」
    「そかも」
    風邪気味であるにも関わらず外出していたのは、そもそも、エアコンの据付工事の邪魔にならないようにという配慮からである。
    忘れていたわけではないのだが、意識にのぼっていなかった。
    「わ」
    ベッドの枕側に据え付けられた室内機を見て、うにゅほが感嘆の声を上げる。
    「おっきいねえ……」
    「圧迫感あるなあ」
    「きりがみね、だって」
    「リビングのエアコンと同じやつだ」
    ベッドの上に置いてあった取扱説明書をパラパラとめくる。
    「冷房、暖房、除湿、送風」
    「だんぼう!」
    「暖房機能はあるけど、真冬は使わないほうがいいって聞いたな」
    「そなんだ」
    「でも、××はストーブのほうがいいだろ」
    「……うへー」
    うにゅほが肯定の笑みをこぼす。
    手についた灯油の匂い、大好きだもんなあ。
    「──…………」
    今年もふがふが嗅がれるのだろうな、などと思っていると、自然と笑みが浮かんできた。
    「秋まではエアコンで、冬になったらストーブかな」
    「そうしましょう」
    「冬、楽しみだ?」
    「うん」
    うにゅほが楽しみにしているのなら、俺も楽しみにしておこう。
    ……豪雪でなければいいなあ。




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