うにゅほとの生活1762
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うにゅほとの生活1762

2016-09-27 23:43

    2016年9月27日(火)

    「……ゔー……」
    座椅子に背中で腰掛けたうにゅほが、苦しげにうめき声を上げる。
    「大丈夫か?」
    「だい、じょ、ぶー……」
    あまり大丈夫そうには見えない。
    「おなか撫でるか?」
    「うん……」
    うにゅほの隣に膝をつき、腹巻きの上からおなかに触れる。
    「ちょくせつなでて……」
    「はいはい」
    腹巻きの下に手を入れると、かなり蒸れていた。
    なで、なで。
    円を描くように、おなかを撫でる。
    「ほー……」
    「どうよ」
    「とてもいいです……」
    なで、なで。
    「──…………」
    「ふー……」
    しばらく撫でていると、空いた左手が手持ち無沙汰になってくる。
    読みさしの小説を手に取り、片手で読み進めていると、
    「……だめ」
    うにゅほに奪い取られてしまった。
    「しゅうちゅうしてください……」
    「ごめん、ごめん」
    「……しおりのとこ?」
    「?」
    「よんでたの」
    「まあ、うん」
    「わかった」
    こほん、とうにゅほが咳払いをする。
    「よん、のうさぎをおって。きゅうかはにしゅうかんよりながかった。マイク・ドノヴァンも──」
    ああ、朗読してくれるのか。
    「つらくなったら、途中で止めていいからな」
    こくりと頷き、続ける。
    「ゆーえすロボットしゃは、ふくごうロボットからけっかんを──」
    ちいさな朗読会は、うにゅほが疲れるまで続いた。
    贅沢な小説の楽しみ方だと思った。




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