うにゅほとの生活2150
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うにゅほとの生活2150

2017-10-22 23:44

    2017年10月22日(日)

    風呂上がりのことである。
    「あれー……」
    濡れ髪を左手で撫でつけながら、引き出しを順々に開いていく。
    「なにさがしてるの?」
    「化粧水切れたから、新しいやつ」
    「ふた、あかいやつ?」
    「そうそう」
    「あけてないの、あったきーする」
    「一気に三本買った記憶があるから、どっかにあるはずなんだけど……」
    心当たりのある場所は、すべて探した。
    心当たりのない場所まで探した。
    けれど、
    「──ない!」
    短髪が乾きかけるまで探し回ったのだから、もうないということにしてしまおう。
    「うん、新しいの買ってこよ」
    「いま?」
    「やだよ寒い」
    「だねえ」
    「一日二日化粧水つけなかったくらいで、どうにかなるものでなし」
    そもそも、つけたらどうなるかすら、実はよくわかっていない。
    習慣だから、そうしているだけだ。
    「わたしのつかう?」
    「××の、高そうだし……」
    「そかな」
    母親に貰ったものらしいが、俺の使っていた数百円の化粧水とは容器からして違う。
    「化粧水だけじゃなくて、乳液とかも別にあるんだろ」
    「うん。けしょうすいのあとに、にゅうえきつけるんだよ」
    「……化粧水だけ借りようかな」
    「えー」
    「乳液って、なんかベタベタしない?」
    「ちょっとする」
    「苦手」
    「そか……」
    結局、化粧水だけ借りた。
    数百円の化粧水と、違いはよくわからなかった。




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