うにゅほとの生活2151
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うにゅほとの生活2151

2017-10-23 23:51

    2017年10月23日(月)

    表現しにくい感覚──というものは、存在する。
    痛い、ではない。
    苦しい、とも違う。
    もちろん、快くは決してなく、かと言って耐えがたいほどでもない。
    総合的に"気配"とでも呼ぶしかないその感覚は、言わば風邪の前触れだ。
    ひとつでも不摂生をすれば、いますぐ風邪を引いてやる。
    そんな、体からの最終警告である。
    「──…………」
    「あ、おはよー」
    「おはよう」
    起床し、真っ先に靴下を履く。
    「……?」
    うにゅほが不思議そうな顔をする。
    俺も、うにゅほも、靴下嫌いだ。
    外出時以外は冬でも履きたくない。
    「どっかいくの?」
    「行かない」
    「あし、つめたいの?」
    「そうでもないかな」
    「──…………」
    うにゅほが正面から俺に抱きつき、すんすんと鼻を鳴らす。
    「……かぜのにおいする」
    「もうするか……」
    風邪の匂い。
    うにゅほ曰く、ラムネと何かが混じったような匂いらしい。
    「ますくもってくるから、ねてて」
    「起きたばかりなんですが……」
    「ねれない?」
    「頑張れば」
    「がんばって」
    「はい……」
    相変わらずの甲斐甲斐しさに、申し訳なくなってくる。
    だが、その思考自体が風邪特有の弱気であるように思えて、慌ててかぶりを振った。
    看病してくれる相手がいて、幸福だと思わなければ。
    お返しは、うにゅほが風邪を引いたときにしてやればいい。
    そんなことを考えながら安静にしていたら、夕刻には復調していた。
    だが、まだ油断はならない。
    数日は様子を見るべきだろう。




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