うにゅほとの生活2154
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うにゅほとの生活2154

2017-10-26 23:42

    2017年10月26日(木)

    「──…………」
    舌先で、左奥歯の裏をつつく。
    気になる。
    とても気になる。
    「◯◯、また、もごもごしてる」
    「……そんなにしてる?」
    「さいきんしてる」
    「そうか……」
    そうかもしれない。
    「もしかして、はーいたいの?」
    「痛くはない」
    「しみる?」
    「しみる、というほどでもないけど……」
    「けど?」
    「歯の裏側に、穴が開いてる」
    「!」
    うにゅほが目をまるくする。
    「なんか、銀歯の下あたりが欠けたみたい」
    「だいじょぶ……?」
    「いまのところは、食べカスが詰まるくらいかなあ」
    「あ、だから、つまようじ」
    「そういうこと」
    さすがうにゅほ、よく見ている。
    最近、食後に爪楊枝を使うことが増えたのは、そういう理由からだった。
    「はいしゃ」
    「……まあ、うん。行かないととは思ってたんだ」
    「あしたいこ」
    「明日かあ……」
    「ようじある?」
    「ないけど」
    「いこ」
    「でも、まだ、痛くないし……」
    「いたくなるよ」
    「痛く、なるよなあ……」
    いくら食べカスを除去しても、歯ブラシの毛先は届かない。
    その場所だけは、磨いていないのと変わらないのだ。
    「……うん。明日、予約入れる」
    「そうしましょう」
    こういうとき、うにゅほがいてよかったとつくづく思う。
    自分だけだと、痛くなるまで行かないもんなあ。




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