うにゅほとの生活2458
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うにゅほとの生活2458

2018-08-28 23:44

    2018年8月28日(火)

    「花火だ!」
    「はなびだー!」
    コンビニで、安くなっていた花火セットを購入した。
    暗くなるまで待って、庭先に出る。
    「××、バケツに水汲んできて」
    「はーい」
    うにゅほがバケツを取りに行くのを横目に、あらかじめ入手しておいた仏壇用のロウソクに火をつける。
    だが、
    「……風があるな」
    つけてもつけても火が消えてしまう。
    仕方がない。
    電子ライターでは風情が削がれるような気もするが、目的を果たせないよりましだ。
    「くんできたよ」
    「さんきゅー」
    「ね、どれからやる?」
    「選んでいいぞ」
    いちばん小さなセットだから、どれも大差ない気がするけれど。
    「じゃあねー、これ!」
    うにゅほが手に取ったのは、線香花火によく似た手持ち花火だった。
    ただし、大きさが線香花火の倍はある。
    「ひーつけて!」
    「はいはい」
    紫色の放電が、花火の先に火を灯す。
    しばしして、
    「わあー……!」
    緑色の火花が、持ち手の先で花開いた。
    「◯◯! ◯◯! ひーきえるまえに、◯◯のもつけて!」
    「了解」
    ふたり、花火を継いでいく。
    消えたら、また、ライターでつけ直す。
    すべての花火が燃え尽きるのに、十分とかからなかったように思う。
    「……おわっちゃった」
    「そうだな」
    「なつ、おわりだね」
    「あんまり終わり終わり言ってると、秋が怒るかもな。俺の始まりだぞーって」
    「あはは」
    2018年の夏が終わる。
    できたことも、できなかったこともある。
    楽しかったことは思い出にして、やり残したことはまた来年だ。
    夏はまた来るのだから。




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