うにゅほとの生活2460
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うにゅほとの生活2460

2018-08-30 23:40

    2018年8月30日(木)

    夕食後のことである。
    「──……眠い」
    「ねむいの」
    「眠い……」
    「ねる?」
    「……仮眠取るか。三十分くらい」
    「じゃあ、さんじゅっぷんたったらおこすね」
    「頼むー……」
    ベッドの上に這い上がり、アイマスクを着けて横になる。
    「──…………」
    丸い意識が、傾斜の緩い坂道を、ゆっくりと転がり落ちていく。

    三十分後──
    「──◯◯、◯◯」
    肩を揺すられ、目を覚ます。
    「おきた?」
    「起きた……」
    「ねれた?」
    「そこそこ」
    アイマスクを外し、眼鏡を掛ける。
    「なんか、変な夢見たな」
    「どんなゆめ?」
    「えーと──」
    こぼれ落ちていく砂のような記憶を、なんとかして掻き集める。
    「……夢の中で、俺は、自分が夢を見てるって気づいてたんだ」
    「めいせきむ?」
    「よく知ってるな。そんな感じ」
    「うへー」
    「で、その夢の中で、更に夢を見た」
    「ゆめのなかで……」
    「でも、とっくに夢の中だから、それ以上の奥はなくて、"夢の中の夢の世界"には入れなかったんだ」
    「どうなったの?」
    「夢の中で、俺が増えた」
    「ふえた!」
    「で、なるほど、こうなるのかって納得する夢」
    「へえー」
    「起きてから考えたら変な話だけど、夢の中では辻褄が合ってるんだよな……」
    「ゆめのはなし、おもしろい」
    「わかる」
    つげ義春とか大好きである。
    夢を忠実に漫画化した作品が、もっと増えればいいのに。




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