うにゅほとの生活2484
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うにゅほとの生活2484

2018-09-24 23:38

    2018年9月24日(月)

    「♪」
    さり、さり。
    さり、さり。
    うにゅほが楽しげに俺の頭を撫でる。
    それもそのはず、1000円カットで丸坊主にしてきたばかりなのだ。
    「××さん、楽しそうですね」
    「たのしい」
    「そんなに撫で心地いいですか」
    「いい……」
    もう夢中である。
    「◯◯、ずっと、まるぼうずにするの?」
    「うーん……」
    思案し、答える。
    「一度坊主にすると、伸ばしにくいんだよ」
    「そなの?」
    「坊主は、頭髪のすべてが、ほぼ同じ長さだろ」
    「うん」
    「同じ長さの頭髪が、同じ速度で伸びたら、どうなると思う?」
    「──…………」
    しばしの沈黙ののち、
    「なでごこち、わるくなる……」
    「そういうことではなく」
    「……?」
    うにゅほが小首をかしげる。
    「上にも、下にも、前後にも、左右にも、同じ長さのまま髪が伸びると、シルエットがきのこみたいになるんだよ」
    「あー」
    うんうんと頷く。
    「ちょっと、かっこわるいねえ……」
    「だいぶカッコ悪い」
    「だいぶかー」
    「だから、そうなる前に、また丸坊主にしてしまう。無限ループだ」
    「なるほど……」
    「横だけ刈り上げるって手もあるんだけど、1000円カットに期待すると痛い目を見るからな……」
    経験談である。
    「雪が降る前には、このループから抜け出したい」
    「さむいもんね」
    「ほんとな」
    頭寒足熱とは言うが、限度がある。
    ちょうどいいところで髪が伸びなくなる機能が欲しい今日このごろだった。




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