うにゅほとの生活2559
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うにゅほとの生活2559

2018-12-09 23:41

    2018年12月9日(日)

    母親が新車のキャストを購入したため、傷みの激しかったミラジーノはあえなく廃車と相成った。
    「ミラさん……」
    「下回りが随分錆びてたからな。仕方ないよ」
    「うん……」
    しゅんとするうにゅほの頭を撫でてやりながら、愛車とのこれまでを思い出す。
    「ミラジーノも、けっこう長く乗ったなあ。五年くらいか」
    「そのくらいとおもう」
    うにゅほがうちに来て、七年ちょっと。
    思い入れが深くなるのも当然だ。
    廃車の話が出たときも、それとなく反対していたし。
    「あれで、いろんな場所に行ったな」
    「うん、いった……」
    「ちょっと加速は遅いけど、愛嬌のあるいい車だった」
    「うん……」
    幾つもの思い出が去来する。
    だが、まあ、それはそれとして、
    「母さんの新しい車、見た?」
    「みた」
    「乗った?」
    「うん、のせてもらった」
    「そっか、俺まだ乗ってないんだよな。どうだった?」
    「あたらしいにおいがした」
    「……それだけ?」
    「だって、キャストのこと、まだよくしらないし……」
    思春期の中学生みたいなことを言いおる。
    「あれ、今回は呼び捨てなんだな」
    「?」
    「ミラジーノは、ミラさん。コンテはコンテさん。ライフはライフくん」
    「ほんとだ……」
    無意識だったのか。
    もしかすると、ミラジーノの代わりに来たキャストのことを、うにゅほはまだ家族と認めていないのかもしれない。
    頑張れキャスト。
    どう頑張るのかは知らないけれど。




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