うにゅほとの生活2724
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うにゅほとの生活2724

2019-05-23 23:44

    2019年5月23日(木)

    「──よし、行くか」
    「はーい」
    運動靴の爪先をトントンしながら玄関を出る。
    一昨日の散歩に味をしめ、ウォーキングを始めることにしたのだった。
    「またサイクリングロードでいい?」
    「サイクリングじゃないロード」
    「自転車乗り入れてる人、見たことないもんな」
    「うん」
    「近道にもならないし」
    「そだねえ」
    歩き始めて、ふと気づく。
    「もしかして、さ」
    「?」
    「遊歩道って呼ぶんじゃないか、あそこ」
    「……!」
    うにゅほが目をまるくする。
    「それだ……!」
    二十年以上に渡る思い込みが氷解した瞬間だった。
    それはそれとして、
    「あれ?」
    「どした」
    「あそこのきー、たおれてる」
    遊歩道へ向かう途中の道なりに、狭い木立が点在している。
    そのうちの数本が、根本から乱暴にへし折れていた。
    「本当だ」
    「おととい、おれてなかったきーする」
    「たしかに……」
    これほど派手に折れていれば、さすがに目についただろう。
    「かぜでおれたのかな」
    「こんな太い木が?」
    「かぜ、すごかったもん……」
    うにゅほが身を震わせる。
    家が揺れるさまを思い出してしまったらしい。
    「──…………」
    足を止め、しばし観察する。
    「なにかわかる?」
    「風で折れたわけじゃないことは、確実に」
    「そなの?」
    「だって、風強かったの三日前だもん」
    「あ」
    「それ以外はなんもわからん」
    肩をすくめ、ウォーキングを再開する。
    「コナンならわかるのかな」
    「わかるかもな」
    そんなのんきな会話を交わしながら、小一時間ほど歩いたのだった。




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