うにゅほとの生活2756
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うにゅほとの生活2756

2019-06-24 23:36

    2019年6月24日(月)

    「なんか、手が熱い……」
    「てが」
    「××、こっち来て」
    「?」
    手招きに応じ、うにゅほが隣へやってくる。
    そして、俺の手を取り、指を絡ませた。
    「ほんとだ、あつい」
    「だろ」
    「ねつあるのかな」
    「熱はないと思う。風邪っぽくないし」
    うにゅほが俺の首筋に鼻先を寄せる。
    すんすん。
    「かぜのにおい、しないね」
    「手だけ熱いんだよ」
    「へんなの」
    「こうすると、もっと熱いぞ」
    うにゅほの頬を、両手で包む。
    だが、触れない。
    僅か数ミリではあるが、手のひらとほっぺたのあいだに確かな距離を作る。
    「……?」
    小首をかしげたそうに、うにゅほが口を開く。
    「さわんないの?」
    「十秒待って」
    「はい」
    しばしして、
    「──あつ!」
    「熱いだろ」
    「すーごいぽかぽかする……」
    「触れるより、触れないほうが、なんか熱が伝わるんだよ」
    「なんでだろ」
    「さあー……」
    理屈はよくわからない。
    「◯◯、てーからなんかでてるきーする」
    「気かな」
    「き」
    たぶん違う。
    手が熱いと、どうにも落ち着かない。
    たまにある症状なので、なんとかならないものか。




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