うにゅほとの生活2778
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うにゅほとの生活2778

2019-07-17 02:20

    2019年7月16日(火)

    夕刻、旅行へ行っていた両親が無事に帰宅した。
    すこし心配だったので、一安心である。
    「はい、おみやげ」
    そう母親に手渡されたのは、大量のお菓子と、勾玉の根付だった。
    「にっこうとうしょうぐう?」
    「日光東照宮」
    「きいたことある」
    「栃木の神社でねー」
    母親がスマホを取り出し、撮影した写真を見せてくれる。
    それからしばし土産話に付き合わされたのだが、内容は正直あまり覚えていない。
    おみやげを抱えて自室に戻ったのは、三十分後のことだった。
    「旅行が楽しかったのは何よりだけど……」
    「うん、よかったねえ」
    うにゅほがぽわぽわと微笑む。
    「……話、長くなかった?」
    「そかな」
    「面白かった?」
    「おもしろかった!」
    「そっかー……」
    その素直さが眩しい。
    「しかし、この根付どうしようかな」
    「ねつけって、これ?」
    うにゅほが勾玉の根付を手に取る。
    「すとらっぷみたいだねえ」
    「実際、ストラップだからな」
    「ねつけじゃないの?」
    「根付をストラップにしてる、というのが正しい。付け方一緒だし」
    「へえー」
    「××のiPhone、ストラップないよな。付けてみる?」
    「つける!」
    うにゅほが、小箪笥の引き出しからiPhoneを取り出し、俺に手渡す。
    「はい!」
    「俺が付けるのか……」
    「うん」
    「──って、電池切れてるじゃん。連絡用だから充電しとけって言ったろ」
    「うへー……」
    あ、笑って誤魔化した。
    勾玉の根付をiPhoneケースに付けてやると、うにゅほはとても嬉しそうにしていた。
    これを機に、ちゃんと充電するようになってくれればいいのだが。




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