うにゅほとの生活2809
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うにゅほとの生活2809

2019-08-16 23:49

    2019年8月16日(金)

    「◯◯、◯◯」
    「んー?」
    一週間ぶりの仕事をこなしていると、うにゅほが仕事部屋へやってきた。
    「ベトナムのおかしもらった」
    「ベトナムの」
    「たべよ」
    「了解。では、休憩にしましょう」
    「そうしましょう」
    仕事部屋を出て、リビングのソファに腰掛ける。
    「ベトナムのお菓子って、どんなの?」
    「これ」
    うにゅほが差し出したのは、幾つかの赤い小袋だった。
    いずれにも文字らしきものは記されていない。
    「なんだろ、これ。チョコ?」
    「わかんない……」
    「開けてみよう」
    小袋を破る。
    すると、黄色い板状のものが姿を現した。
    「チョコ──では、ないな」
    「なんだろ……」
    すんすん。
    「匂いも特にしない」
    「うん」
    「──…………」
    そっと口へ運んでみる。
    「……甘い」
    「おいしい?」
    「これ、たぶん芋だな。芋ようかんみたいな風味がある」
    「おいしそう」
    「味は、まあ、悪くない。けど……」
    「けど?」
    「……ぜんぜん溶けない。ずっと口に残る」
    「ひとくち」
    「はい」
    うにゅほが、差し出した菓子を食む。
    「──…………」
    「──……」
    「とけない……」
    「だろ」
    「でも、あじはおいしい」
    「牛乳で流し込もう」
    「そだね」
    商品名すらわからないお菓子だが、これだけは確実に言える。
    喉が渇いているときには、決して食べてはいけない。




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