うにゅほとの生活2844
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うにゅほとの生活2844

2019-09-23 03:34

    2019年9月22日(日)

    岩手の友人が北海道を訪れたため、急遽飲みに行くこととなった。
    「……ごめんな、また留守番させて」
    「うん」
    小さく微笑んで、うにゅほが言う。
    「だいじょぶ、なれてるから」
    「うっ」
    罪悪感が。
    「……おみやげ、いる?」
    うにゅほが、そっと首を振る。
    「いらない。はやくかえってきてほしい」
    「ぐッ」
    罪悪感、おかわり。
    「なるべく早く帰ってきます……」
    「はい」
    そう言って、逃げるように家を出たのが、午後七時半のことだった。

    「──…………」
    自室の扉を薄く開く。
    明るい。
    「ただーいまー……」
    小声で呟きながら扉をくぐると、
    「おかえり!」
    「!」
    うにゅほが俺を元気よく出迎えた。
    「……××さん」
    「?」
    うにゅほが小首をかしげる。
    「いま、二時半なんですけど……」
    思いのほか会話が弾んでしまい、帰るに帰れなかったのだ。
    「こんな夜更かしして大丈夫か?」
    「◯◯でかけたあと、よるねしたからだいじょぶだよ」
    「夜寝」
    「かえってくるの、おそくなるとおもって」
    「がはッ」
    とどめの罪悪感が心臓を射抜く。
    「ほんと、いつもいつも、有言不実行ですみません……」
    深々と頭を下げる。
    「──…………」
    ぽん。
    俺の髪を、うにゅほが優しく撫でた。
    「たのしかった?」
    「……まあ、うん。楽しかった」
    「なら、よかった」
    顔を上げる。
    うにゅほが微笑んでいた。
    「──…………」
    心が、じわりと暖かくなる。
    「……××、何時間くらい寝たんだ?」
    「うーと、さんじかんくらい」
    「じゃあ、いつもより四時間は夜更かししよう」
    「うん!」
    「いま日記書いちゃうから、終わったら遊ぼうな」
    「はーい」
    明日のことは顧みない。
    うにゅほが眠気に負けるまで、一緒に遊ぶことにする。




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