うにゅほとの生活2866
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うにゅほとの生活2866

2019-10-14 23:29

    2019年10月14日(月)

    両手を擦り合わせながら、呟くように声を上げる。
    「──寒い!」
    「さむいねえ……」
    「台風過ぎたら冷え込むとは聞いてたけど……」
    覚悟の如何に関わらず、寒いものは寒い。
    「しゃーない、あれするか」
    「あれ?」
    「半纏二人羽織」
    「するするー」
    「半纏取って」
    「はーい」
    半纏を着込み、うにゅほに覆い被さる。
    うにゅほの両腕が袖を通ると、二人羽織の完成だ。
    「座るぞー」
    「うん」
    チェアに腰を下ろすと、うにゅほがつられて俺の膝頭に腰掛けた。
    「うしょ」
    そのままずりずりとおしりを動かし、いつものように深く座る。
    「うへー」
    「あったかい」
    「あったかー……」
    熱すぎず、冷えることもなく、常に最適な温度を保つ。
    触れれば柔らかく、良い香りがして、なんだか心まで熱を帯びてくる最高の暖房器具。
    それが、うにゅほである。
    「ほっぺた、もちもちしていい?」
    「いいよ」
    腕を上げ、うにゅほの頬に触れる。
    「むい」
    ぺたぺた。
    もちもち。
    「いいほっぺただ……」
    「◯◯、てー、ふめはい」
    「おっと」
    慌てて離す。
    「冷たかったか」
    「てーつなご」
    「うん」
    両手の指を絡め、恋人繋ぎにする。
    「あったかいね」
    「あったかいな……」
    しばらくのあいだ、何もせず、ただただ体温を交換するのだった。




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