うにゅほとの生活2897
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うにゅほとの生活2897

2019-11-14 23:37

    2019年11月14日(木)

    「──さッむ!」
    仕事を終え、自室に戻ると、見事に空気が冷え切っていた。
    「うん、さむい……」
    うにゅほが、そっと、俺に寄り添う。
    「暴風雪警報出てるし、氷点下まで冷え込むとも聞いたけど、こんなに室温下がるかね……」
    「なんどかな」
    「えーと」
    本棚に設えた温湿度計を覗き込む。
    「うわ、16℃だ」
    「さむ!」
    「……これ、さすがにおかしいぞ。部屋を空けてたのなんて、たった数時間なのに」
    「うん……」
    「まさか──」
    半分閉じたカーテンを手で払う。
    「あ」
    うっすらと窓が開いていた。
    「やっぱり……」
    「これ、いつからあいてたんだろ」
    「わからないけど、ここ数日妙に寒かったあたりに答えがある気がする」
    二重窓を閉じ、しっかりとネジを締める。
    「これでよし、と」
    「エアコンつける?」
    「いや、ストーブにしよう。さすがに力不足だ」
    「とうゆ、くんでこないとね」
    「ああ」
    「てのにおい、かがせてね」
    「好きだなあ……」
    うにゅほは、俺の手についた灯油の匂いが大好きである。
    「とうゆのにおいかぐと、ふゆきたってきーする」
    「わかる」
    「ゆきかき、たのしみ」
    「それはわからない」
    「えー」
    「今年は雪が積もりませんように」
    「むりとおもう」
    俺もそう思う。
    秋が終わり、冬が始まる。
    今年はどんな冬になるだろうか。




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