うにゅほとの生活2898
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うにゅほとの生活2898

2019-11-16 03:25

    2019年11月15日(金)

    詰め替え用のシャンプーを買おうとドラッグストアへ赴いた。
    会計の際、クレジットカードを取り出そうとして、ふと、あることに気付く。
    「うわ、カード割れてる」
    「ほんとだ……」
    クレジットカードの右上隅から見事に亀裂が入っている。
    ほんのちょっとしたことで完全に折れてしまいそうだ。
    「ええと、これで支払いできますか……?」
    恐る恐る店員に尋ねると、
    「わかりませんけど、やってみますね」
    と答え、クレジットカードリーダーにカードを通してくれた。
    試すこと幾数回、
    「ダメみたいですね……」
    だろうなあ。
    磁気ストライプが断裂してしまっているもの。
    「すみません、現金でお願いします」
    「はい」
    割れたクレジットカードを仕舞い、財布から現金を取り出す。
    否。
    取り出そうとした。
    「やべ……」
    財布の中に紙幣がない。
    あからさまに足りない。
    どうすべきか逡巡していたとき、うにゅほが、誕生日に贈った財布をバッグから取り出した。
    そして、千円札を二枚トレイに置き、
    「かいけい、おねがいします」
    「はい」
    と、つつがなく会計を終えた。
    「ありがとう、ごめんな。まさか割れてるとは」
    「びっくりした」
    「使い過ぎでボロくなってたのには気付いてたけど……」
    「げんきん、ちゃんといれないとだめだね」
    「ほんとだな」
    「でも、◯◯からもらったさいふつかえたから、まんぞく」
    鼻息を荒らげたうにゅほが、得意げにそう言った。
    「××、あんまりお金使わないからな」
    「おかね、たまってる」
    「もしものときのために、大事に取っておきましょう」
    「◯◯、おかねつかいたいとき、いってね」
    「だから、大事にしなさいってば」
    「だいじにしてる……」
    俺とうにゅほとでは、言葉の定義が違うのかもしれない。
    購入したばかりのピュレグミを車内で食べながら、そんなことを思うのだった。




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