うにゅほとの生活2902
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うにゅほとの生活2902

2019-11-20 00:22

    2019年11月19日(火)

    とある件で急遽必要になったため、久方ぶりに絵を描いていた。
    「──…………」
    ぽん、ぽん。
    ふと肩を叩かれ、振り返る。
    うにゅほだった。
    「きゅうけいしよ」
    「休憩……」
    壁掛け時計を振り仰ぐ。
    最後に時刻を確認してから、三時間が経過していた。
    「……マジか」
    「すーごいしゅうちゅうしてたね」
    「絵描くの、一年ぶりくらいだからな。勘を取り戻すのに必死だよ」
    「もっとかけばいいのに」
    「そこまで好きでもないからなあ……」
    「えっ」
    うにゅほが目をまるくする。
    「すきじゃないの?」
    「まあ」
    「うと、なんねんくらいかいてるんだっけ」
    「二十年くらいかな」
    「すきじゃないの……?」
    「いや、嫌いではないよ。趣味のひとつだし」
    「……?」
    うにゅほは混乱している。
    「あー、いや、想定してる比較対象が悪かった」
    「ひかくたいしょう……」
    「本当に絵が好きな人なら、イラストレーターを目指したり、漫画家を目指したりするだろ」
    「うん」
    「俺は、所詮、趣味程度の"好き"だからさ」
    「でも、わたし、◯◯のえーすきだよ」
    「それは嬉しいけど……」
    苦笑する。
    実際、俺の画力なんて、大したことはない。
    俺より絵の上手い小中学生なんて、ざらにいるだろう。
    だが、
    「……まあ、気付けば三時間すっ飛ぶ程度には好きなのかもな」
    「そうだよ」
    手が空けば、また、何か描いてみてもいいかもしれない。
    せっかく取り戻した勘が鈍る前に。




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