うにゅほとの生活2928
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うにゅほとの生活2928

2019-12-16 00:02

    2019年12月15日(日)

    「──…………」
    チェアに深く腰掛け、天井を見上げる。
    疲れていた。
    「どしたの……?」
    様子がおかしいことに気付いたのか、うにゅほが俺の腕を取る。
    「あー、うん。ちょっとあって」
    「いえないこと?」
    「いや、大丈夫。隠すようなことでもないから」
    うにゅほの頭をぽんと撫で、微笑んでみせる。
    「簡単に言うと、友達と、別の友達が、喧嘩してな」
    「けんか……」
    「絶交だってさ」
    「なかなおり、できないの?」
    「無理かな……」
    「そか……」
    「俺も、仲直りさせたかったんだけどな。難しそうだ」
    「──…………」
    うにゅほが、俺の頭を撫でる。
    「くすぐったいよ」
    「うん」
    撫でられながら、目を閉じる。
    「……でも、ありがとな。気が紛れる」
    「うん」
    なで、なで。
    その手はぎこちないが、どこまでも優しい。
    「三人で仲良くしてきた人たちだったんだけどなあ……」
    「うん」
    「壊れるのは、一瞬だ」
    「……うん」
    「難しいな……」
    「わたし、ぜったい、◯◯のこときらいにならないよ」
    「──…………」
    「ぜったい」
    「ありがとう、俺もだ」
    「うん」
    すこしだけ、救われた気がする。
    何もかもが変わり得るこの世界で、変わらないものもあるのだと。




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