うにゅほとの生活2992
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うにゅほとの生活2992

2020-02-18 23:39

    2020年2月18日(火)

    「──…………」
    うにゅほが自分のiPhoneをいじっている。
    最近よく見る光景だ。
    電池切れが常だった以前に比べると、格段の進歩と言える。
    だが、
    「──…………」
    いったい何をしているのだろう。
    指でたどたどしくフリック入力をしているのはわかるのだが、その内容が見当もつかない。
    「××」
    「んー?」
    「誰かとLINEでもしてるの?」
    「してないよ?」
    「ネットで検索してるとか?」
    「してない」
    「じゃあ、何してるんだ?」
    「ひみつー」
    「──…………」
    チェアを滑らせ、うにゅほのiPhoneを覗き込む。
    「はい」
    嫌がって隠すかと思いきや、存外素直に画面を見せてくれた。
    それは、メモアプリだった。
    「……◯◯、暇そう。あくび二回。お昼はコッペパン……」
    「にっきかいてるの」
    「日記!」
    思わず目をまるくする。
    まさか、うにゅほが日記を書く日が来るとは思いもしなかった。
    「いつから?」
    「いっしゅうかんくらい」
    「読んでいい?」
    「いいよ」
    うにゅほからiPhoneを受け取り、最初の行までスワイプする。

    2月10日
    今日から日記
    お父さん 大腸内視鏡
    ポリープみっつあった 入院 はぶらし忘れた お母さん持ってった
    リングフイット レベル51
    ◯◯は53
    ◯◯仕事しめきり終わったからよかった
    ◯◯のシャンプーないから買う
    チョコになにいれようナッツがいいって言ってた
    たくさんいれる?

    「ふんふん」
    少々散らかった文章ではあるものの、何があったのかちゃんとわかる。
    日記は続けることが大事なのだ。
    ただ、
    「……途中から、俺の観察日記になってない?」
    「いちばんみるし……」
    「自分のこととか」
    「◯◯も、わたしのことかいてるし」
    たしかに。
    「お互いさまか」
    「うん、おたがいさま」
    「一週間は続いてるみたいだから、次は一ヶ月頑張ろう」
    「はーい」
    人の日記を読むのは面白いものだ。
    たまに見せてもらおう。




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