うにゅほとの生活2999
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うにゅほとの生活2999

2020-02-26 01:22

    2020年2月25日(火)

    「うう、左目がかすむ……」
    「なおってないの?」
    「うん……」
    ここ一週間ほど、左目の調子がよくない。
    油断すると、右目だけで物を見てしまう。
    このままでは斜視になってしまいかねない。
    「……やっぱ、眼科行こうかなあ」
    「いこ」
    「今日は行かないけど」
    「あしたいこ」
    「明日行くか……」
    「うん」
    「左目だけ視力落ちてたりして」
    「しりょくって、ひだりめだけおちるの?」
    「落ちることもあるんじゃないか」
    「そか……」
    「視力落ちてたら、眼鏡買い替えだな」
    「おかねかかるね」
    「目に関しては出費を渋りたくない」
    「め、だいじだもんね……」
    「二個あるって言っても予備じゃないからな、これ」
    「えんきんかんだっけ」
    「その通り。両目が揃ってないと、遠近感が掴みにくい。片目でボールペンのキャップを閉めてみればよくわかる」
    「したことない」
    「してみる?」
    「うん」
    「キャップ式のボールペンないから──」
    引き出しからマーカーを取り出す。
    「これのキャップを片目で閉めてみてくれ」
    「はーい」
    左手にキャップ、右手にマーカーを持ったうにゅほが、片目を閉じる。
    「いきます」
    自信満々にキャップを閉めようとして、
    「あっ」
    うにゅほの指が、インクで赤く染まる。
    「ぜんぜんちがう!」
    「だろ」
    「ついちゃった……」
    「洗っといで」
    「うん」
    うにゅほが洗面所へ向かうのを確認して、俺もやってみた。
    指にインクがつくどころか、かすりすらしなかった。
    隻眼で生きるのは難しそうである。




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