うにゅほとの生活3001
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うにゅほとの生活3001

2020-02-27 23:45

    2020年2月27日(木)

    「ただいまー」
    母親と買い物に行っていたうにゅほが、紙袋を手に帰宅した。
    「おかえり」
    「たいやきかってきた!」
    「お」
    思わず身を乗り出す。
    「あんこ? クリーム?」
    「両方!」
    「さすが」
    わかっている。
    「あったかいうちにたべよ」
    「待った」
    紙袋に手を入れようとしたうにゅほを制する。
    「?」
    「手は洗ったか?」
    「!」
    「うがいは?」
    「してない……」
    「帰ってきたら、手洗い、うがい。徹底しないとダメだぞ」
    「はーい」
    うにゅほが小走りで洗面所へ向かう。
    紙袋を手に取ると、まだほのかに温かかった。
    「してきた!」
    「よろしい」
    「たいやき、たべよ」
    「では、いただきましょう」
    「いただきます」
    クリーム入りのたい焼きに、頭からかぶりつく。
    「美味い、美味い」
    「おいしいね」
    「久し振りに、薄皮たい焼きも食べたいなあ……」
    「うすかわたいやき?」
    「ほら、駅前にあったじゃん。潰れたけど」
    「……?」
    「行ったことなかったっけ?」
    「おぼえてない……」
    「豆乳クリームとか……」
    「しらない」
    「あれ?」
    八年分の日記を開き、"たい焼き"で検索する。
    「2012年12月18日に記載がある」※1
    「ななねんまえ……」
    「……薄皮たい焼きのお店に行こうとして、潰れてたみたい」
    「やっぱし」
    「一緒に行った気になってたわ」
    「いきたかったなあ……」
    うにゅほの口元に、俺のたい焼きを差し出す。
    「いま一緒に食べてるから、いいじゃん」
    「──…………」
    はむり。
    「おいしい」
    「な」
    「うへー」
    うにゅほが笑う。
    コロナの騒動が治まったら、またいろいろ食べ歩きをしようと思った。

    ※1 2012年12月18日(火)参照




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