うにゅほとの生活3034
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うにゅほとの生活3034

2020-04-01 00:34

    2020年3月31日(火)

    「て」
    ドライヤーで髪を乾かしていると、人差し指の傷が痛んだ。
    「けが、いたい?」
    「ちょっとだけ」
    「ドライヤーかけたげる」
    「いいのか?」
    「うん」
    「じゃあ、頼もうかな」
    うにゅほにドライヤーを手渡す。
    ぶおー。
    温風と共に、小さな手のひらが俺の髪をくしけずる。
    「いたくない?」
    「気持ちいい」
    「うへー」
    至福の時間は五分ほどで終わり、普段より頭髪がサラサラになった。
    「ありがとな、◯◯」
    「あたまあらうとき、いたくなかったの?」
    「人差し指立てて洗ったから」
    「いってくれたらよかったのに……」
    「……言ったら?」
    「あらった」
    介護かな。
    「そこまでしなくていいけど、日常のちょっとしたことで痛むのがな」
    「なにしたら、いたい?」
    「重めのものを持つと、だいたい痛む」
    「おもいの、わたしもつね」
    「いや、左手あるし」
    「おおきくておもいの、かたてでもてない」
    「そうだけど……」
    重いものを持つ用事は、なるべく作らないでおこう。
    「あと、なにいたい?」
    「トイレで拭くときとか……」
    「わたし──」
    「拭かなくていいからな」
    「えー」
    「尊厳の危機だから……」
    「しかたない」
    「仕方ないことないわ!」
    隙を見せると介護しようとしてくる。
    世話焼きが度を越している気がしないでもないのだった。




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    小説家になろうで異世界小説始めました


    異世界は選択の連続である ~自称村人A、選択肢の力でヒーローを目指す~
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