うにゅほとの生活3039
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うにゅほとの生活3039

2020-04-06 01:19

    2020年4月5日(日)

    「──…………」
    休日を利用して、朝からずっとゲームをしていた。
    膝の上で読書をしていたうにゅほが、こちらを振り返る。
    「おもしろい?」
    「面白い……」
    「なんてゲームだっけ」
    「レイジングループ」
    「れいじんぐるーぷ」
    「ノベルゲームなのは、まあ、見てわかると思う」
    「うん」
    「汝は人狼なりや、ってゲーム知ってる?」
    うにゅほが首を横に振る。
    「しらない」
    「なんて説明すればいいかな……」
    十秒ほど思案し、口を開く。
    「十人くらいの村があって、その中に人狼が二匹紛れ込んでいます」
    「おおかみおとこ?」
    「女かもしれない」
    「おおかみおんな……」
    「人狼たちは、夜に人間をひとりだけ殺します」
    「──…………」
    「人間たちは、紛れ込んだ人狼を殺すため、村人の中からひとりだけ処刑します」
    「わあ……」
    「無事に人狼を全員処刑できれば人間の勝ち。人間をすべて殺せば人狼の勝ち。そういうゲーム」
    「しんだひとは?」
    「死んでても勝ちは勝ち」
    「しんだのに……」
    「そういう設定のゲームだからな」
    「あ、そか」
    「占い師、霊能者、狩人──人間側にもいろんな役職があって、互いにコミュニケーションを図りながら、自分の勝利条件を満たすために立ち回る」
    「むずかしそう……」
    「正直、難しめ。俺はあんまり得意じゃないかな」
    「じんろうはわかったけど……」
    「レイジングループは、人狼ゲームが本当に存在する村に迷い込む、みたいな物語なんだ」
    「こわい?」
    「ホラー要素は強い」
    「こわいえ、あるもんね……」
    膝に座ってるんだから、そりゃ目にもするわな。
    「でも、面白い。クリックする手が止まらない」
    「そんなに?」
    「クリアしたら、やってみるか?」
    「こわいし……」
    「そっか」
    それに、ヘッドホンからの音漏れで、随分とネタバレも食らっているだろうしな。
    興味を失ったのか、うにゅほが読書を再開する。
    実を言うと足が痺れてきているのだが、ゲームに集中する俺の気を引くための行動だろうから仕方ない。
    普段は犬っぽいのに、こういうところは猫っぽいうにゅほなのだった。




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    小説家になろうで異世界小説始めました


    異世界は選択の連続である ~自称村人A、選択肢の力でヒーローを目指す~
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