うにゅほとの生活3097
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うにゅほとの生活3097

2020-06-03 03:38

    2020年6月2日(火)

    「──……?」
    作務衣の下衣のポケットが見事に裏返り、飛び出していた。
    一瞬、なんだかわからなかったほどだ。
    「洗濯したときに出たのかな」
    鬼滅の刃の新刊を読んでいたうにゅほが、俺の言葉に顔を上げる。
    「なにがー?」
    「作務衣のポケット。ほら」
    「ほんとだ」
    膝歩きで寄ってきたうにゅほが、ポケットを押し込もうとする。
    「あれ?」
    「どした」
    「はいんない……」
    ぐい、ぐい。
    なんとか押し込んだが、どうにも不格好だ。
    とても綺麗とは言いがたい。
    「うーん……」
    小首をかしげたまま、うにゅほが思案する。
    やがて、
    「あ」
    と、一声漏らした。
    「うらがえしだ!」
    「裏返し」
    「さむえ、うらがえし!」
    自分の下半身を、触覚と視覚を使って検める。
    「裏返しだ……」
    「ね」
    シャワーを浴びて数時間、よく今まで気が付かなかったものだ。
    さっそく穿き直す。
    「穿き心地、そう変わらないなあ」
    ポケットが出ている以外に気になるところはない。
    だからと言って、裏返しのままでいいはずもないが。
    「うえ、うらがえしじゃない?」
    「タグ見てくれ」
    うにゅほに背中を向ける。
    調べる気配がして、
    「うん、うえはだいじょぶ」
    「よかった」
    これで上衣まで裏返しでは、おっちょこちょいが過ぎる。
    気を付けよう。




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    小説家になろうで異世界小説始めました


    異世界は選択の連続である ~自称村人A、選択肢の力でヒーローを目指す~
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