うにゅほとの生活3160
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うにゅほとの生活3160

2020-08-05 12:05

    2020年8月4日(火)

    定期受診の帰り、ボストンベイクに立ち寄った。
    「××、何が食べたい?」
    「うーと、くいんしーかなあ……」
    「俺は、チョコチップメロンパンにしておこう。冷蔵庫で冷やして食べると美味いんだよな」
    「わかる」
    二百円少々を支払い、店を出る。
    「チョコチップメロンパンって、チップの形けっこう残ってるじゃん」
    「うん」
    「あれ、焼くとき溶けないのかな」
    「とけにくいのがあるの」
    「マジか」
    「うってるよ」
    「それは知らなかったな」
    「めずらしい……」
    「俺、お菓子作ったことないし」
    「ケーキは?」
    「ケーキはあるけど」
    「わたし、きたとき、いっしょにケーキつくったね」
    「あー」
    懐かしい。
    もう、九年も前のことだ。※1
    「あれ、××の気を引こうと思って、慣れないのに無理して作ったんだぜ」
    うにゅほが目をまるくする。
    「そなの?」
    「あれ以来、ケーキなんてほとんど作ってないだろ」
    「どうしてかなっておもってた……」
    「××って、うち来た当初はあんまり喋らなかったし、せっかくのクリスマスだから特別なことをしようって考えたんだ」
    「──…………」
    ぼふ。
    うにゅほが、俺の胸に飛び込んでくる。
    「どした」
    「……うれしい」
    「そっか」
    思わず頬が緩む。
    だが、
    「……人目は気にしような?」
    通行人が、バッチリこちらを見つめていた。
    「きにしないで」
    「気にするわ。ほら、離れて離れて」
    「うー」
    うにゅほを引き剥がし、車に乗り込む。
    ちょっと嬉しい午後のひとときなのだった。

    ※1 2011年12月24日(土) 参照




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    小説家になろうで異世界小説始めました


    異世界は選択の連続である ~自称村人A、選択肢の力でヒーローを目指す~
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